いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

すつぽりと薪のない小屋寒に入る(あ)

 避寒のために図書館へ潜った。
 潜って何をしているかというと、ひたすら『狩野川台風手記』を書き写している。
 狩野川台風で被災された方の救助のために懸命に奉仕作業する人たちがいた。警察官、消防団員、伊豆箱根鉄道の駅員がそれぞれチームで救助に当たる。なんとかして尊い命を救おうと懸命に働く姿が手記に滲み出ている。
 ありがたい。そうして残してくれた手記があるから、今こうして私たちが当時の様子を知ることができる。
 私はこれを一つの物語に仕立てようと思っている。明日はもうないかもしれない命を引きずってまとめる覚悟だが、その覚悟だって、狩野川の濁流に呑まれていく人々の「生きたい」という気持ちに比べたら屁でもない。濁流に流されていく人々に明日はなかったのだ。
 生きたくても生きることが叶わなかった人たちのために私に何ができるか。濁流に流されながら真っ暗な闇に沈んでいった人たちの、なんとしても生きたいという気持ちを後世に残すことしかないではないか。 


【今日の一枚】心細くなった薪置き場。

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 こりゃ一日分もないや。
 孫がいないからいいようなものの、これじゃ寒の明けまでもたないべ。やっぱピザバス屋さんに第二弾を頼むか。


【書】「紹述」ショウジュツ(No.1,297)

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 「前人の事業や制度を受け継ぐこと。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「紹」は、糸と、音を表す召(ショウ。いたらせる意→到)とで、糸の先をよせてつなぐ意、ひいて「つぐ」、とりもつ意。
 「述」は、辶と、音を表す朮(ジュツ。したがう意→率)とで、人に従って行く意、転じて、人の意見を受け継いで「のべる」意を表す。


【ディジタル画】『それから』 十四の二(No.737)

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 代助の父の家は青山にある。そこに嫂夫婦が住んでいる。梅雨に入って二三日したある日、代助は父を訪ねるが、父も兄もあいにく留守だった。
 それで、嫂と少し話をして帰る。庭の植え込みは梅雨に埃を払われて、しっとりと静まっていた。
 「しっとりと静まる」という表現がいいね。俳句の趣だね。


【昭和の風景】21

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 朝の散歩風景。おや? リードに繋がれているのは、犬、ではなくヤギ、ですよ。これも時代ですねえ。当時は乳を搾るために各家庭でヤギを飼っていたのかしらん。
 私の家ではブタだったなあ。食事の残飯は全て豚小屋に運んだ記憶がある。でも、豚と一緒に散歩した記憶はない。いつも藁床が湿っていて不衛生この上なかった。
 豚は祖母が丹精込めて育てていた。丸々と肥えた豚は、いつの日かその手の業者に引き取られていった。あれで少しは祖母の小遣いになったのだろうか。 
(昭和29年)


【タイムラプス】1月5日(木)6:29〜9:36の伊豆長岡の空。23秒。

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【新型コロナ】1/5(木)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→230,979(前週同曜日比 +39,034)
累計感染者数→29,825,563
死亡者数→59,030(前日比 +498)
<静岡県>
新規感染者数→6,090(前週同曜日比 −899)