いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

月の見え隠れして十三夜(あ)

【今日の一枚】地区某サロン主催の「月見の集い」の様子。

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 今宵十三夜。はじめは曇り空で月を愛でられるかどうか心配だったけど、公民館駐車場に畳を敷いてテーブルを出し、座椅子をセッティングしているうちに、十三夜月が雲間からぽっこり姿を見せてくれました。
 これには一同感動。雨が心配で公民館でやろうか月がなくたっていいやと思っていたが、やるもんですねえ。時間ぴったりに月が顔を出してくれました。
 急遽決まったしゃぎり保存会による演奏、米寿を迎えんとする区長経験者のハモニカ演奏サプライズ、栗羊羹、月見団子、とろろ月見そばに舌鼓を打ちながらの賑やかな集いは、1時間ほどで大盛況のうちにお開きとなりました。演奏も食べ物もすべて自家製ですからね、これで会費100円は安い、安すぎる。
 ところで、月見団子を乗せる台のことを「三方(さんぽう、もしくは、さんぼう)」と言うのだそうだ。そう教えてくれたのは月見団子を手作りしてくれた重鎮。この方は栗羊羹も手作りしてくれた。市販のに比べ、ほどよく甘さを抑えて美味。ファンも多く、お土産にこの手作り羊羹をねだる御仁もおられた。また、老体鞭打って是非にと東京から駆けつけたご高齢者もおられた。
 「三方」は半紙を切って右・左・前に垂らす。だから「三方」。「三宝」と書かない。そして、そこに供える月見団子は下段に9個、上段に4個で計13個重ねる。これも昔からのしきたり。
 十五夜に出る月は、いわゆる「中秋の名月」と言って、お月見といえば大概十五夜の月を指す。これはもと中国大陸から伝来した文化らしい。でも、まん丸にテンパる前の少し欠けたあたりの月を愛でる風習は日本ならではの感性だ。こういう余分な含みを持たせるところに日本人の奥ゆかしさが現れるんだなあ。いいねえ十三夜。


【書】「荒煙(烟)」こうえん(No.1,208)

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 「人家のかまどの煙がさびしいこと。人けのないこと。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「荒」は、艹(草)と、音を表す〓1(こう。荒から艹を取り除いた形。おおい隠す意→莽)とで、雑草が地をおおう、ひいて「あれる」意を表す。
 「煙(烟)」は、〓2(いん。煙から火を取り除いた形。「えん」は変化した音。香炉の形で、けむりを立てる意)に火を加えて、「けむり」の意に用いる。


【ディジタル画】『坑夫』 90(No.648)

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 「自分」は飯場を抜け出し、安さんのいる山中組へ急ぐ。
 安さんは「自分」が来ることを予想していたらしく、「さつきから来るだらうと思つて待つてゐた。さあ上れ」と歓迎する。
 「何時帰る」
 「帰らない事にしました」
 「自分」は東京に帰らない決心を安さんに告げる。
 「安さんは馬鹿だなあと云はない許りの顔をして呆れてゐる」。


【タイムラプス】10月8日(土)6:32〜9:22の伊豆長岡の空。21秒。

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【新型コロナ】10/8(土)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→26,717(前週同曜日比 −8,295)
累計感染者数→21,542,539
死亡者数→45,496(前日比 +71)
<静岡県>
新規感染者数→812(前週同曜日比 −146)