いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夏の灯や伊豆文学賞百万円(あ)

【今日の一枚】図書館内に貼られた「伊豆文学賞作品募集」のポスター。

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 応募締め切りは9/30。まだ間に合う。今から準備に取り掛かって、間に合うか。いや、間に合わせるしかない。
 今から遡ること7年前の第19回「伊豆文学賞」では、今村翔吾さんが最優秀賞に輝いている。今村翔吾さんは、ご存じの通り、今年上期の第166回直木賞の受賞者。それがきっかけで私も『オール讀物』の読者になった。
 今村翔吾さんは今年37歳。ということは、伊豆文学賞の最優秀賞を獲得したのは30歳だったことになるか。若い。
 私は今年4月で69歳になった。もう若いとはいえない年恰好だが、これでもまだ払い終えていない借金を抱えている。
 カミさんはぼやく。一体いつになったらこの貧乏生活から抜け出せるのかしら。
 安心しろ。楽になる日は未来永劫やって来ないから。これからもずっと貧乏は続く。だから下手な期待を抱かない方がいい。金持ちに慣れてはいけない。むしろ貧乏に慣れた方がいい。そのほうが期待を裏切らたときのショックが小さい。
 やることなすことが全て無計画で、退職金をあてにして伊豆に終の住処を構えたのもその一つ。
 が、ちょうどその折りも折、長男が横浜でレストランを経営するという話が上がり、その資金を私が出すことになった。別にそう約束したわけではなかったが、長男がすっかり私の資金をあてにしていると勘づいて、社会勉強にもなろうと思って出資を決めた。で、銀行に新たに借金を作った。その借金が今も払いきれないで残り、老後の生活を圧迫している。
 その借金をチャラにするには文学賞受賞しかない。それで生活費を少しでも浮かすために副賞金狙いに走った。
 生活がかかってくると姿勢も前屈みになるかと思いきや意外とそうでもない。これはやる気の問題ではなく、才能の問題なのだ。いくらやる気があっても才能が枯渇してたんじゃダメで、画餅がへい。
 そこで才能を潤すべく日々努力を重ねているが、努力を重ねれば重ねるほど自分の才能のなさに気持ちが萎える。でも、せっかくその気になったのだから、とりあえずチャレンジしてみるか。枯渇した器に少し水分を注いでみるか。


【書】「津人」しんじん(No.1,151)

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 「渡しもり。船頭。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「津」は、氵(水)と、音を表す〓(しん。聿の左下部に彡を付け足した形。すすむ意→進)の省略形の聿とで、川舟の発信する所、渡し場の意を表す。
 「人」は、立って上体を前傾できる人のさまを横から見た形にかたどり、「ひと」の意を表す。「人(じん・にん)」は、文字の偏になるときは「イ」(にんべん)と呼ぶ)と書き、これをもとにして、人の状態・行動・性質などを表す文字ができている。


【ディジタル画】『坑夫』 33(No.591)f:id:jijiro:20220813111006j:image
 一行の向かう先にランプの灯った一軒家が出現。長蔵さんは一人その中に入り泊めてくれろと談判した。交渉が成立したところで、外で待っていたみんなを中に呼ぶ。
 一軒家は、「牛さへゐれば牛小屋で馬さへ嘶(な)けば馬小屋だ」というくらいみすぼらしい。「屋根は無論藁葺で、夜と屋根の継目が分からない程、ぶくついて見える」というから、相当くたびれた家なのだろう。
 よく泊まる気になったな。というか他に選択の余地がなかったのだろう。
 そんな、夜の闇と藁葺屋根との境が渾然としてはっきりしない雰囲気を表現したくて、仕上げてあった画を破棄して、まったく新しく描き直した。
 Conceptsだからそれができる。もしそれが油絵や水彩画だったら、同じような画をもう一度最初から描こうと思わなかったんじゃないかな。


【タイムラプス】8月12日(金)6:24〜8:50の韮山方面の雨空。36秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/pfbid0MAXYDeaMUv7jEP6smipNHCqR3PiwUdg5pqWEPoV9tKHMw9zPUPNJFf8VCN4U9mPJl/?d=n


【新型コロナ】8/12(水)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→240,205(前週同曜日比 +1,531)
重症者数→603(前日比 +6)
伊豆の国市陽性者数→60(前日比 −36)(静岡県HPより)