いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

寝かすまじ声を限りの油蟬(あ)

【きょうの一枚】網戸に張り付いたアブラゼミ(油蟬)

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 庭の草むしりをしなくちゃと思うが、連日の「危険な暑さ」に怯んで炎天に出る気がしない。ベッド部屋で少し横になって英気を養おうと思ったら、網戸に油蟬がへばりついていた。
 声が、あのけたたましく鳴く声が聞こえない。鳴かない油蟬である。あまりの暑さにさすがの油蟬君もグロッキーとみえる。暑苦しく鳴く油蟬でさえこれだもの、ますます外へ出る気が失せた。
 ベッドで横になって『オール讀物』今号を開く。今号は冒頭グラビアを映画「陰陽師」出演の俳優さんたちが飾っている。そして、巻頭を飾る小説は、もちろん夢枕獏さんの『陰陽師』。第一作が『オール讀物』に掲載されてから35年経つというから息の長い作品だ。
 パラパラ読んでみたら、やっぱ上手いわ。淀みない展開が読者をぐいぐい引きつけていく。気がついたらすっかり「陰陽師」の世界にハマっていた。
 近い将来、こういう実力者たちと技を競い合うのかと思うと、まったくもって気が重い。ずっと一読者でいた方がどんなに気が楽かしれない。
 やる気が起きないのは、どうやらこのところ続く酷暑熱帯夜のせいでもないらしい。


【書】「室家」しっか(No.1,141)

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 「①家。家屋。②家族。家庭。③夫婦。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「室」は、宀(家)と至(し。「しつ」は変化した音。ゆきどまりの意)とで、家のゆきどまりの奥の「へや」の意を表す。
 「家」は、宀(家)と豕(ぶた)とで、もと、ぶたを飼う小屋の意を表す。転じて「いえ」の意に用いる。
 高校の古典の授業で扱った。懐かしいなあ。詩経『桃夭』。嫁ぐ女性の若々しさを朗々と謳い上げ、それで授業を閉じた記憶がある。教え子たちは、私の顔を見るごとに私の朗読を真似て「桃之夭夭」を誦じていたっけ。あんな授業が許される、古き良き時代だった。今でも会ったら誦じてくれるかねえ。


【ディジタル画】『坑夫』 23(No.581)

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 一膳飯屋から飛び出してきた赤毛布の男に長蔵さんが話しかける。「お前さん、働く気はないかね」。
 長蔵さんは、私を勧誘した時と同じことを言う。そこで気づいた。「自分は長蔵さんから毫も人格を認められてゐなかつた」と。  
 長蔵さんが、「自分の方を赤毛布よりも坑夫に適してゐると云ふ所を少しも見せない。全く器械的にやつてゐる」ので、その態度をにくにくしく思う。「先口だから、もう少し此方を贔屓にしたら好からうと思ふ」。
 採用されたのは自分が先だという、変なプライドがあるらしい。採用が先だろうが後だろうが、仕事ができるできないとは関係なかろう。でもそれが人間の一般的心理なのかもしれないね。
 今回もConceptsで描いてます。てか、Procreateの使い方を忘れてしまった。でも、ディジタル画でこれだけ表現できればConceptsで十分だと思う。


【タイムラプス】8月2日(水)6:49〜9:29の伊豆長岡の空。39秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/pfbid0obirkqz2wzezUq7cABhDV3uCDomnbxmdch47AmfyBZdPxLt23DKfkPJzpNh9f2k9l/?d=n


【新型コロナ】8/2(水)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→139,687(前週同曜日比 +13,169)
重症者数→428(前日比 +1)
伊豆の国市陽性者数→85(前日比 +14)(静岡県HPより)