孫娘が図書館で勉強すると言って、トートバッグに教材をしこたま突っ込んで出かけた。手に小遣いを持たせ、ほれこれで昼飯でも食いなと送り出す。
ところが昼、荷物が重すぎるから荷物だけバイクで運んで、とLINEを送ってよこした。身を軽くして友だちと食事に出かける魂胆らしい。
で、荷物を取りに図書館までカブを走らせた。そうしたら、閲覧コーナーに荷物だけあって本人がいない。さては待ちきれずに荷物だけ置いて食事に出かけたかと勘繰ったが、もしやと思って書架の奥に回ってみたら、一人用ソファに座ってちゃっかり本を読んでいた。
「この本を借りたい」と私の顔色をうかがう。孫娘は「利用者カード」をまだ作っていなかった。それで、私のカードで本を借りた。ついでに私も『小説新潮』を借りようとしたが、貸出期間までに読了する自信がなくてやめた。本屋で買った『オール讀物』を読むだけで手一杯である。
【きょうの一枚】栗の花。
しゃぎりの練習を見に公民館に向かう途中、むせかえるような臭いに一瞬たじろいだ。
栗の花である。
南隣家のそのまた南隣が空き地になっていて、そこに栗の木が自生している。自生して花が今を盛りと咲いている。
それだ、その臭いだ。
毬栗の実の形とは似ても似つかない、ヒョロ長い芒の穂のような花だが、これが独特の臭いを放つ。その臭いは精子にも似て、好きな人もいればどうしても好きになれない人もいる。私はどちらかといったら後者、かな。実も焼酎も好きなんだけどね。
この花の臭いが漂うようになれば、いよいよ梅雨入りも間近だな。体がそう覚えてる。
【書】「卓立」たくりつ(No.1,082)
「群をぬいて高く立つ。」(『旺文社漢字典』第2版)
「卓」は、人と早(はやい意)とで、早く目につく人の意、ひいて、ぬきん出る意を表す。
「立」は、正面を向いてたった人の形に、地上を示す横線を加えて、人が地上にたつ、ひいて「たつ」「たてる」意を表す。
【ディジタル画】『三四郎』 80(No.522)
「画舫」と書いて「ごんどら」と読む。三四郎は、こう読むことを高等学校にいる時分に覚えたという。なのだが、パソコンでは「ごんどら」と打っても「画舫」と漢字変換してくれなかった。あまり一般的でない特殊な表記なのだろう。
三四郎は、「それから此字が好になつた」と言うが、どこが気に入ったのかよく判らない。次に本文は「画舫といふと、女と一所に乗らなければ済まない様な気がする」と続くが、その感覚がなお判らない。これがたとえば観覧車のゴンドラで恋を語らう図なら多少判らないでもないが。
今回もConceptsの「水彩絵具H2」ブラシで描いている。このブラシ、好きかも。
【タイムラプス】6月4日(土)6:48〜9:24の伊豆長岡の空。39秒。
【新型コロナ】6/4(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→19,271(前週同曜日比 −8,277)
重症者数→86(前日比 −6)
累計死亡者数→30,713(前日比 +32)