【きょうの一枚】ユキノシタ(雪の下)。
孫娘の荷物を取りに図書館へ行ったら、入ってすぐのところに手指消毒用スプレーと一緒に生花があった。
何の花かわからなかったので、例によってiPhoneアプリ「花しらべ」で調べたら「ユキノシタ」と出た。
これが、ユキノシタか。
「ユキノシタ」といえば、私にとっては花よりリンゴの方が馴染み深い。
私の生まれ育った青森の実家は、二方面に畑を所有していて、その一つでりんごを栽培していた。栽培していたのは主に「ユキノシタ」という品種だった。
このリンゴは栽培が容易で、たくさんの実がなる。しかも貯蔵性が高い。最盛期にはほとんどの農家で栽培していたのではなかったか。
「ユキノシタ」は比較的果肉が硬く、ほどよい酸味があった。私は「ユキノシタ」よりも果肉が柔らかく味もだいぶ酸っぱい「アサヒ」という品種が好きだったが、市場ではあまり見かけなかった(ような気がする)。おそらく果肉が柔らかい分だけ腐るのも多く、市場に出回るほどの生産性はなかったのではないかと思われる。
ともかく、リンゴといえば「ユキノシタ」だった。その頃流行ったCMに「リンゴを齧ると血が出ませんか?」というのがあった。あのリンゴは絶対「ユキノシタ」に違いない。だって、ユキノシタは齧ると血が出るほどの硬いリンゴだったもの。
だから、我が家ではユキノシタを茹でて柔らかくして食うことが多かった。今のように、生のまま皮を剥いてそれを食うということをしなかった。
当時の小学校家庭科の授業で、包丁でリンゴの皮を剥いて食う食い方を教わったことがある。それはどことなく都会風な食い方で、リンゴを茹でて食うなんてのは田舎者のする野蛮な食い方なんだと、その時は思っていた。
【書】「忠厚」ちゅうこう(No.1,083)
「まめやかで情があつい。篤厚。」(『旺文社漢字典』第2版)
「忠」は、心と、音を表す中(ちゅう。充実する意→充)とで、心をこめてする、ひいて、まごころの意を表す。
「厚」は、厂(がけ)と、音を表す㫗(こう。享の変化した形。大きい意→洪)とで、土があつく重なったがけの意、ひいて「あつい」意を表す。
【ディジタル画】『三四郎』 81(No.523)
銀行で金を卸した帰り、美禰子と三四郎は連れ立って画工・原口さんの個展を見に行った。
「後ろには畳一枚程の大きな画がある。その画は肖像画である。さうして一面に黒い。着物も帽子も背景から区別のできないほど光線を受けてゐない中に、顔ばかり白い」
「一面に黒い。着物も帽子も背景から区別のできないほど光線を受けてゐない」画を、一度ディジタルで描いてみたかった。描くのに今回もConcepts「水彩絵具H2」を使った。
【タイムラプス】6月5日(日)6:01〜7:52の伊豆長岡の空。27秒。
【新型コロナ】6/5(日)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→18,252(前週同曜日比 −7,504)
重症者数→84(前日比 −2)
累計死亡者数→30,736(前日比 +23)