いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

急坂を下り芒種の逆さ富士(あ)

 午後7時から自治会の役員会に同席。そこで、副区長の役職辞退の発表があり、一時、区長と副区長が険悪な雰囲気になった。
 とても司会のできる状態ではないという区長の発言を受けて、会計が司会を預かり、満場一致で副区長の辞退が役員承認された。
 で、空きになった副区長の座はどうするの? 誰が埋めるの? という話になり、それと察して私が事務局として引き継ぐことで決着をみた。当然ながら、今年副区長を務めることになれば、来年はそのまま区長にスライドすることになる。それで皆さんが納得されるのであれば、私としても、これまでお世話になった自治会に恩返しするつもりで、最後まで職務を全うしたいと思います。
 とまあ、結局はそうなるんだよなあ。でも、こういう時は、なんで私? とは考えない。いろんなことを経験した方が人生豊かに楽しめるよね、ましてやそれが世のため人のためになるんだったら、そんな願ってもないチャンスをみすみす逃すのはもったいない、と思うことにしている。


【今日の一枚】田植えを終えたばかりの田んぼ。

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 今日は二十四節気の一つで「芒種(ぼうしゅ)」だと日めくりカレンダーで知った。「芒種」とは田植えの目安になる日で、新暦6月5日のことをいう。
 ディジタル画を仕上げ、慌てて身支度を整え(と言っても、いつものジャージ姿だけど)、急坂を下って田んぼに出た。ここは去年の出水で水浸しになった地帯である。狩野川の支流が、本流の水嵩が増したために流れを堰き止められる格好になり、出どころを失った川水が辺りを水浸しにしてしまったのである。
 さて、逆さ富士は見えるかと、田植えを終えたばかりらしい早苗のそよぐ田の面を見るが、そこに逆さ富士は映っていなかった。ま、いいさ、逆さ富士が見られなくたって。去年みたいに暴れないでおとなしくしてくれればそれでいい。


【書】「逐電」ちくでん(No.720)

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 「①電光を追うように、非常に速いこと。②[国]逃げて行くえをくらます。出奔(しゅっぽん)」(『旺文社漢字典』第2版)
 金文の「電」の形が面白かったので、「逐」も合わせて金文で書いた。


【ディジタル画】町田そのこ(No.164)

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 今年度の本屋大賞を受賞した町田そのこさん。町田さんが作家を目指したのは28歳の時だという。最初は生まれたばかりの長女を腕の中で寝かしつけながら、空いたもう一方の手でガラケーを使ってケータイ小説を書いていたそうです。ケータイ小説仲間から一般文芸系の作品の方があっているんじゃない? と勧められて、それから文芸誌を想定した短編小説に挑戦するようになったという。
 34歳の時、新潮社が創設した新しい文学賞に応募したけれど、その時は最終選考にも残らず落選した。その後2年間、長編小説を一冊書き写すなど独学で小説を学びながら執筆し、2度目の挑戦で大賞に輝いたというからすごい。もともと才能があったんだろうな。
 小説に限らず、文章上達のコツとして、名文を書き写すというのは昔からあった手法だけれど、それにしても2度目で大賞を仕留めたというのは大したものだ。きっと、こう書けば読者の心に響くというつかみどころを、感覚的につかめる人だったのだろう。長編小説を一冊まるまる書き写すことでその感覚が得られるのなら、私もひとつやってみますか。どうせ、他にやることなくて暇なんだし。
 そんなふうに思うことは、勤めに出ている頃は1ミリもなかった。私ごときに小説なんて書けるわけがないと思っていた。しかし、「公募ガイド」を手にしてからは、思い方が違ってきた。もしかしたら私も書く側に立てるんじゃないかと思えてきた。この違いは大きい。
 人生がまた一つ大きく膨らんだような気がする。先の長くない人生なんだけどね。いや、逆に長くないからこそ、今やっておかねばという気持ちが強くなるのかもしれない。
 胸を飾るコサージュは、意外と楽々に描けた。黄色とオレンジと朱の3色をグラデーションにして描いている。これで約2時間。


【タイムラプス】6月5日(土)5:08〜7:51の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10226367368632750/?d=n


【新型コロナ】6/5(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→2,593(前週同曜日比 −1,112)
重症者数→1,198(前日比 −29)
累計死亡者数→13,470(前日比 +86)