いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

朧夜のコミック誌買ふ湯屋帰り(あ)

 「生活単元」の授業で新海誠監督のアニメ『君の名は。』(DVD)の前半を観た。新海誠監督の作品は、『言の葉の庭』をDVDで観たきりで、他の作品は観ていなかった。
 今回『君の名は。』を観る機会を得て、その緻密で繊細な背景画の美しさに目を見張った。『言の葉の庭』でもその美しさに驚いたが、今回はもっと驚いた。

 これがアニメか。いや、これがアニメなんだ。アニメの背景画だけを担当するプロの集団がいて、その人たちの描く背景画によってキャラクターが生き生きと動き回る。決して主役にはなれない背景画だが、だけどそれがなくてはアニメの世界は成り立たない。日本のアニメのすごさは背景の美しさにあると思えるくらいだ。
 すごい、すごい。なんだか心がどくどくしてきた。私もあのような背景画を描いてみたい。


【今日の一枚】函館市街の風景。

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 今日はビッグコミック発売日。今号(3.10)に魚戸おさむ画「はっぴーえんど」が戻ってきた。この方の描く背景が気に入って、以前からその描き方を学びたいと思っていた。
 今回復活して再びその背景を目にする僥倖にめぐりあえたということは、私に背景画を勉強するように言っているのだな。いいでしょう。やりましょう。
 写真は、復活「はっぴーえんど」の一コマで、函館山から見下ろした函館市街の風景。
 これとほぼ同じ絵を私は小学校6年に描いたことがある。当時の担任の先生から、修学旅行で思い出に残ることを絵に描きなさいという課題が出て、図画工作の時間に描いた。
 手前の家並みから描き始め、それが遠くの山々に向かって徐々に小さくなるように描いていったが、途中で家を一軒一軒描くのが面倒になり、以下省略というふうに、残りの家並みを雲に隠れて見えなくさせたら、最後までちゃんと描ききれと先生にこっぴどく叱られた。
 その絵は今はない。叱られたことの理不尽さに腹を立てて破いて捨ててしまったのかもしれない。あるいは実家を解体するときに処分されてしまったか。いずれにしてもそのときの絵は手元に残っていない。しかし、そのときどんな思いで描いたかは、今でもはっきり覚えている。


【書】「言泉」げんせん(No.610)

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 「ことばのいずみ。ことばが、すらすらと流れ出るたとえ。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「言」の古い字形は辛(しん)と口とを組み合わせた形。辛は刑罰として入れ墨する時に使う把手(とって)のついた大きな針の形。口は、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。口の上に辛を置き、もし誓約を守らないときにはこの針で入れ墨の刑罰を受けますというように、神に誓いをたてて祈ることばを言という。→白川静『常用字解』
 「泉」は、崖(がけ)の下から流れ落ちる水の形。[説文]に「水原なり。水の流出して川を成す形に象(かたど)る」とあり、「源泉(いずみ)、わきみず」をいう。
 「流れ落ちる水の形」をうまく書けず、何度も消しては書き、書いては消した。 


【タイムラプス】2月25日(木)6:00〜7:07の伊豆長岡の空。33秒。

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【新型コロナ】2/25(木)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→921(前日比 −525)
重傷者数→487(前日比 −4)
累計死亡者数→7,671(前日比 +69)