二月尽電子書籍のモンテーニュ（あ）

　今朝、ウグイスの初鳴きを聞いた。
　昨秋、気象庁は「生物季節観測」の9割を廃止すると発表したが、その中にウグイスの初鳴きも含まれる。
　気象庁が「生物季節観測」を廃止したって、春夏秋冬の移ろいは変わらない。山眠る冬が過ぎればやがて山笑う春となり、山笑う春が過ぎれば山したたる夏が訪れる。そして仕舞い忘れた風鈴がちりんと鳴れば山装う秋で、富士の嶺が白くなれば冬支度を急ぐ。
　暦の上では春は「立春」からということになっているが、毎年春は暦どおりに訪れない。ウグイスが鳴けば、それが今年の春の訪れになる。

　何も気象庁が「生物季節観測」を廃止したって、そんなことにいちいち目くじらを立てる必要もない。これまで気象庁が余計なお節介をして、ほら春だ春が来たよと言っていただけのこと。

　季節の移ろいは誰に言われるでもなく自分で感じるものです。気象庁という役所がない時代はみんなそうでした。
　「ほ〜ほけきょきょ」。ウグイスの初鳴きは、最後に「きょ」がもう一つだめ押される。それがだんだん「ほ〜ほけきょ」に落ち着くあたりで春爛漫を迎える。

【今日の一枚】元同僚お薦めの本を購入。

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　本屋で手に入らない書籍はこれまでAmazon経由で買っていたが、今回はPayPayで支払いができるというYahoo!ショッピングを使ってみた。
　購入した本はeBookJapanというサイトの本棚に自動的に保管され、ブラウザを立ち上げてログインすれば、どの端末からも読むことができる。
　画像では合計金額が「０円」となっているが、これは注文と同時にYahoo!のプレミア会員登録をしたからで、その直後に、6ヶ月の無料期間が過ぎれば会員料金の支払いが生じることが判り、そんな頻繁にYahoo!ショッピングで買い物をしない私にはメリットがないと判断して、すぐに抹消手続きをとった。それでもPayPayでの支払いは462円で、本屋で取り寄せた場合の半額。これだもの、町の本屋は太刀打ちできないよね。

【書】「鼓吹」こすい（No.611）

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　「①鼓や笛を鳴らす。打楽器と管楽器の音楽。②軍楽。③[国]明らかにして知らせる。宣伝する。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「鼓」のもとの字は〓(こ)に作り、壴(こ)と攴(ぼく)とを組み合わせた形。壴は鼓の形、攴には打つの意味がある。鼓は鼓を打つ形で、「つづみをうつ、うつ、つづみ」の意味となる。→白川静『常用字解』
　「吹」は、口と欠(けん)とを組み合わせた形。欠は前に向かって口を開いて立つ人を横から見た形で、息をはき、ことばを言い、歌を歌い、叫ぶときの姿である。この字の場合は、古い字形は口を開いて跪(ひざまず)く人の形にかかれている。→同　