いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

灯油売り待つや日暮れて水仙花(あ)

 朝日新聞 (ディジタル版)「折々のことば」が2/3(水)から掲載されなくなった。
 私は、朝日新聞デジタルの有料会員になって2年になる。以来、日課として「天声人語」「社説」「折々のことば」をセットで読むのを楽しみにしていた。ところが、2/3から「折々のことば」だけが読めなくなっていた。
 どうしたことだろうと思っていたら、Twitterに【2月3日から休載】とあった。筆者は哲学者の鷲田清一さん。続けてTwitterには「筆者がしばらく休養をとった後、再開します」と記されてあったが、どうやら体調を崩されて静養しているご様子。Wikipediaによると、お生まれは1949年9月というから、現在71歳。私より4つ年上か。
 「折々のことば」は、古今東西の心に響いたことばを紹介してくれる。博覧強記なればこその技だが、その、張り巡らすアンテナの量が半端ない。それを毎日繰り返すのだから、体力も気力も消耗しきってしまうのはむべなるかな、である。どうか、ごゆっくりご静養なさってください。
 その「折々のことば」2069回(1/31)に、作家・多和田葉子さんのことばが紹介されていた。
 「仕事にとって重要なのは、仕事を邪魔してくれる要素だということ」
 筆者はこのことばを、「作家の近所に住む挿絵画家は、仕事をコンピューターでやるようになってひどく疲れやすくなった。筆を洗い鉛筆を削ることがないので、途中で一息つくことも立ち止まることもない。だから友人の電話で仕事を中断させられると嬉しくなる」と解説する。
 まさに私のことを言っているみたいで、どきりとした。便利だ便利だと「書」も「絵」もタブレットを使っていると、逆に疲れるのだと。そうかもしれない。筆を洗ったり鉛筆をナイフで削ったりという息抜きの所作が、案外、張り詰めた心の緊張をほぐしてくれるのかもしれない。


【今日の一枚】庭のスイセン(水仙)。

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 葉は、庭のほうぼうに立っているが、花が咲いたのはこれだけ。去年は葉の出ているところには大概花も咲いていたのだが、どうした加減か、今年は一箇所だけにしか咲いていない。


【書】「曲直」きょくちょく(No.590)

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 「①まがったことと、まっすぐなこと。②よこしまなことと、正しいこと。正邪。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「曲」は、竹や蔓(つる)などを細くして編んで作った籠(かご)の形。竹や蔓などを曲げ、細かく編んで作るので、「まがる、まげる、こまごまとした、くわしい」の意味となる。→白川静『常用字解』
 「直」は、省(せい)と乚(いん)とを組み合わせた形。省は目の呪力(じゅりょく=まじないの力)を強めるために眉(まゆ)に飾りをつけ、地方を巡察して不正を取り締まることをいう。乚は塀などを立てている形で、隠れるの意味がある。直はひそかに調べて不正をただすという意味であろう。それで「ただす、ただしい」の意味となり、ただすので「なおい、まっすぐ、すなお」の意味となる。→同


【タイムラプス】2月5日(金)6:01〜7:05の伊豆長岡の空。32秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10225392111291926/?d=n


【新型コロナ】2/5(金)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→2,576(前日比 −54)
重傷者数→892(前日比 −5)
累計死亡者数→6,175(前日比 +104)