いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

手作りのパン焼き上がる福は内(あ)

 ハンバーガー作り1日目。
 夜半降っていた雨は出勤時になってもやまず、合羽や長靴の出番となった。履物は、多少の雨ならいつものスニーカーで済ませるところだったが、スニーカーだと靴下がびしょ濡れになりそうなほどの降りだったので、下駄箱の奥から長靴を取り出した。おまけに今日は給食がないから弁当を用意しなくてはいけない。あれやこれやでタイムカードを押すのが遅刻ギリギリだった。
 職員室で健康観察カードに体温を記入していると、クラスの子が私のところに寄ってきて言った。「○○先生(担任)、まだ来てないんだけど」。
 慌てて教室に向かうと、何をどうしていいか判らない子たちが教室でオロオロしている。担任の先生が不在ではパン作りができない。
 パン作りが失敗したらハンバーガー用のパンを買ってくればいいと、担任の先生と事前に話をしていた。そのため1日目はパン作りに専念して様子を見ようということだったが、その音頭取りの先生がまだ到着していない。これはいよいよパンを買いに走るパターンか。
 教室には3人しかいない。いるはずの子がいない。あれ、○○さんは? と訊いたら、その子は来るはずの担任が来ない私も来ないということで、自分の判断で家庭科調理室に向かったという。今日は朝の会をやる時間からパン作りを始めることになっていた。そのことが頭にあったのだろう。
 調理室は鍵がかかっているから行っても中に入れないだろうに、と、鍵を取りに職員室に戻ると、教頭先生に呼び止められた。担任の先生から連絡があって到着が遅れるという。交通事故に巻き込まれたとのこと。
 遅れて到着すると連絡があったいうことは大事には至らなかったのだなとひと安心し、鍵を持って調理室に走った。担任の先生が到着するまで私にできることは、昨日洗っておいたジャガイモを手分けして切らせることくらい。で、ジャガイモを切り始めたのだが、包丁を持つのに慣れない子が二人、立て続けに包丁で指を切ってしまった。
 急ぎ職員室からバンドエイドを持ってきて応急処置をする。その二人にはもうジャガイモ切りをさせられないので、切ったジャガイモをテーブルに並べて水分を取る作業を指示する。
 そんなこんなバタバタしているところへ、担任の先生が到着した。大事に至らずに済んだことで、私も子どもたちもホッと一息。その場で担任の先生は遅れた理由を子どもたちに伝えたが、私は交通事故のことを一言も子どもたちには言わなかった。ご本人が来れば判ることだし、憶測でものを言ってはいけないと諭すことが私の役目だと思ったから。
 担任の先生が着いたそばから、携帯にガンガン電話がかかってきた。事故処理の連絡らしい。そのたびに先生は席を外して電話に応対していた。そんな、落ち着かない雰囲気で始まったパン作りは、2校時相当から始まったにもかかわら、6校時までになんとか焼き上がった。
 まさかの展開に多少焦ったところもあったが、なんとかパンができてホッとしている。さあ、明日もがんばるぞ。


【今日の一枚】焼きたてのパン。

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 ハンバーガー用のパンを作った。一人8個×6人=48個。大きさは大小さまざまだが、ひとまず焼き上げるところまで進んだ。明日はこれを上下に切って6種類の具材を挟めば、スペシャルハンバーガーの出来上がり。なんとかなりそうな気がしてきた。


【書】「用命」ようめい(No.587)

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 「①命令を守り行う。②[国]用事をいいつける。また、いいつけ。客からの注文。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「用」は、木を組んで作った柵(さく)の形。柵の中に祭祀(さいし=祭り)に使用する犠牲(いけにえ)を置き、養うので、犠牲とすることを「用ふ」という。犠牲として「もちいる」というのがもとの意味である。→白川静『常用字解』
 「命」は、令と口とを組み合わせた形。令は深い儀礼用の帽子をかぶり、跪(ひざまず)いて神託(神のお告げ)を受ける人の形。口は、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。神に祝詞を唱えて祈り、神の啓示(お告げ)として与えられるものを命といい、「神のお告げ、おおせ、いいつけ」の意味となる。→同 


【タイムラプス】2月2日(火)6:08〜7:14の韮山方面の雨空。32秒。

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【新型コロナ】2/2(火)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,791(前日比 −882)
重傷者数→975(前日比 +2)
累計死亡者数→5,832(前日比 +80)