いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

草の戸や枝垂れうらめし雪柳(あ)

 確定申告最終日。

 去年もそうだったけど、最終日の確定申告会場はガラ空きで、還付金の計算まで3時間もかからなかった。

 確定申告をするなら最終日に限る。

 最後に腰を下ろした即席カウンターで、申告に訪れた人を証明するものの提示を求められた。

 マイナンバーカードでもいい、免許証でもいい、とな。そこで気がついた。しまった、それらを挿んだ財布をどこかに置き忘れてきた。それがどこだか判らない。

 どこに置いたか思い出せない。最近そんなのばっか。

 年だな。長生きするもんじゃないな。みんなに迷惑かけちゃう。

 申告を担当した人は、しょうがねえ爺だなというふうにして身分証明を引っ込めた。これも締切の午後4時に迫っていたからに他ならない。手続きを済ませてそれからゆっくり探してくださいと恩赦してくれた。

 助かった。そこから家に戻って探したら締切時刻に間に合わない。

 確定申告を済ませて家に戻ったら、あった。白いレジ袋の中に財布があった。

 ご迷惑をおかけしました。おかげで見つかりました。

 見つかったら電話を入れようかと思ったが、会場を出るとき受付の人に電話で知らせましょうかと言ったら、それには及ばないと言われたので電話しなかった。それでよかったんだよね。

 一年後にまた確定申告があるけど、ケータイを使って自分でやるより、きょう(3/15)のように、暇をこいてる係員に手続きしてもらった方が楽だな。よし、来年も確定申告は最終日を狙おう。てか、確定申告くらい人任せにしないで自分でやれよ。

 

【きょうの一枚】玄関アプローチのユキヤナギ(雪柳)。

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 春先、梅が終わった頃合いに、小さな白い花を枝にびっしりつける。まるで雪が降ったよう。それで「ユキヤナギ」。

 全く手入れしないから、伸び放題に伸びて、ほれ、ご覧の通り。

 でも、この方が野趣たっぷりで私は好き。なんて、庭いじりしない人の方便に相違なし。

 

【書】「關(関)」カン・せき(No.1,712)

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 門と、音を表す〓(カン。關から門のパーツを取り除いた形。つらぬく意→貫)とで、門の「かんぬき」、ひいて関所の意。常用漢字は俗字による。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版) 

 

【ディジタル画】『坊つちやん』その70(No.1,152)

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 落語を聞きに寄席に通う老人。

 腹の底から笑いたくて、老体に鞭打って通う。

 落語って、ほんと、同じことを何遍聞いてもまた聞きたくなっちゃう。なんでだろう。話の内容じゃないんだな、噺家の話術なんだろうな。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.432)

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 明治の錦絵。

 またまた『東海道中膝栗毛』から遠ざかって恐縮だけど、電話が日本に登場した当時のことが頭から離れず、その様子を描いてみた。

 今や「家電(イエデン)」も死語になるくらいケータイが普及した。一人で二台持つなんておとぎ話のような話だと思っていたら、どうやらそうでもないらしい。

 電話は遠くの人と話すためのツールではなくなった。画面を見るためのものになってしまった。

 あんなすごいカメラ機能を備えてるんだもの、わざわざデジカメなんて買わないよ。デジカメを買わないでケータイを買う。

 

【タイムラプス】令和6年3月15日(金)6:41〜9:40の伊豆長岡の空。34秒。

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