いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

黒猫も夢見心地の枇杷の花(あ)

 区連合会全体会があることをすっかり忘れていた。

 風呂に浸かりながら、今日の晩御飯は何にすべえと考えていた。

 パンツが一枚なくなって買い足さなきゃということは覚えていた。クリーニング屋にワイシャツを取りに行く日だということも覚えていた。明日は、地元小学校の持久走の折り返し点に立つんだということも覚えていた。公民館ガス点検に立ち会うことも覚えていた。だけど、肝心の区連合会全体会があることを忘れていた。

 なんてこった。

 会合前、防災備蓄用水提供の地元会社社長に会長より感謝状が贈られた。

 一言あればと促されて、社長自ら飲料水販売PRを語る語る。パンフレットも配られ、語りに一層の拍車がかかる。結論、大仁の水は旨い!

 そうか、近所の公民館に寄付金を届けに行った時にもらったペットボトルの水は、ここで作られていたんだ。

 面白そうだな。これまで区内清掃に市販のお茶を配っていたけど、これからはここの「販促ウォーター」にしてみるべえ。

 全体会終了後には研修会も行われた。研修のタイトルは「LINE等を活用した自治会運営の効率化について」。

 これも面白かった。

 ただ、講師の方が、LINE環境が整っている前提で話されているのが気になった。いまだにケータイを持つ気のない人はどうするのよ。

 でも今後、自治会活動活性化を考えるんだったらLINEでのやり取りは絶対に欠かせない必須アイテムになるだろうな。

 

【きょうの一枚】庭のビワ(枇杷)の花。

f:id:jijiro:20231206080942j:image

 枇杷の実は夏に収穫するが、花は寒い今時分に咲く。今は花が少ない時期だから、枇杷の花が咲くだけで庭が華やぐ。

 枇杷の花はそんなには目立たないが、綿毛に包まれていかにも暖かそう。寒風吹きすさぶ中、そいつを眺めながら薪割りに精を出している。

 鼻を近づけると、ほんのりバニラの匂いがするそうだ。が、私はやったことがない。バニラなら匂いとしても悪くない。いっちょ、薪割りの合間にでも嗅いでみるか。

 でも、ちょうど枇杷の木の下に野良猫の通るトンネルがあって、時折そこで黒猫が目を光らしていたりするんだよね。それが不気味で、出来れば鼻を近づけたくない。

 野良猫の通り道だと知って、二年前そこを塞ぐように小屋を建てたが、野良のやつめ、今度は高床の下を寝ぐらにしやがった。そこなら雨も当たるめえてなもんだ。なかなか敵もさるものひっかくものである。

 

【書】「縈」エイ・めぐらす(No.1,611)

f:id:jijiro:20231206080958p:image

 糸と、音を表す〓(ケイ。縈から糸のパーツを取り除いた形。エイは変化した音。とりまく意→営)とで、糸でとりまく意。ひいて「めぐる」意。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版)

 

【ディジタル画】『道草』七十三(No.1,051)

f:id:jijiro:20231206081013j:image

 細君の父が健三宅を辞して中一日後、再び彼がやってきた。銀行から金を借りるので、その保証人になってくれという。

 金で解決するなら事は簡単だが、こっちだって生活しなきゃいけない。そんなに金廻りが潤沢なわけじゃない。おまけに島田(養父)からも離縁したその細君(養母)からも無心を迫られている。そんな折に保証人なんか引き受けていいのか健三。そんなことしてる場合じゃないんじゃないの?

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.331) 

f:id:jijiro:20231206081334j:image

 旅先で地酒を振る舞われご機嫌の弥次さん。いいねえ、旅はこうこなくちゃいけねえ。旅先で触れる人情は何よりのご馳走だ。そいつを肴にぐびっと呑って日ごろの憂さを吹き飛ばす。酒は呑むべし呑まるるべからず。

 

【タイムラプス】令和5年12月5日(火)6:27〜9:11の伊豆長岡の空。20秒。

📸 Facebookでこの投稿を見よう。

https://www.facebook.com/100001436582002/posts/pfbid02pdJGfoLvRieZtiX5GrxuHU4bE9T9yZX7CrVkEbv9XV8cKZ56bELEBsDsz9kM3EuBl/?d=n&mibextid=WC7FNe