いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

雨降りの続き百足虫は家の中(あ)

【きょうの一枚】ムカデ(百足虫)。

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 iPadをいじっていたら、どこかでしゃかしゃか音がした。

 何だろうと思って音の方に目をやったら、そこに一匹のムカデがいた。しゃかしゃかという音は、床をこするムカデが発した音だった。

 逃げ足は思いの外素早い。胴体をくねくねさせて前進する姿はエリマキトカゲに似て、どこかユーモラス。

 ムカデは足の本数がやたら多い。さすが「百の足をもつ虫」と書く。が、足が「百」あるかどうか実際に数えたことがない。でも、それくらいはありそうだ。

 見ると身を隠す場所を探している様子。そんなにまじまじ見ないでというふうに、恥ずかしそうにテレビの背後に姿をくらました。と思ったら、今度は私が脱ぎ捨てたジャージの下に隠れ家を移した。奴め、逃げ場をそこへ変えたか。どこをどうワープしたんだ?

 ムカデは夜行性。しかも毒を持っている。噛まれたら厄介だと思って、試しにゴキジェットをピンポイントで噴射したら、逃げようとしたカーペットの上で動かなくなった。ほう、ゴキジェットはムカデにも効くんだ。

 ムカデの餌は生きたゴキブリ。死んだやつには目もくれない。さては餌の生ゴキブリを求めて家内に侵入してきたんだな。家にはゴキブリが腐るほどいるからな。でも、喰らったゴキブリはどうしてるんだろう。ムカデの腹がゴキブリ型に膨らんでいるのを見たことがない。ムカデの腹はいつだってスマートだ。

 ムカデはゲジほどグロテスクではないけれど、たくさんの足を使って這い回る姿は同じ。が、ゲジと違って毒がある。噛まれると激痛が走る、らしい。が、私は寝ている間にまだ激痛を覚えたことがない。喉が渇いて夜中に起きることはあっても、ムカデに噛まれて夜中に目を覚ましたことは一度もない。ひょっとしてうちに来るムカデは毒気を吸い取られたムカデばかりなのか。

 でも、これから先梅雨を迎える。そうすると、暖かさと湿気の大好きなムカデが我が物顔にうろちょろするようになる。ああ憂鬱。

 伊豆というところはこの手の生き物の天国で、だからカミさんは伊豆へ来ない。かどうかは判らないが、先んじて移住した私はそう信じて疑わない。

 都会に住む人は、近辺にいないものを見つけると途端に騒ぎ立てて暴れる。見慣れているはずのゴキブリを見るだけで親の仇のように追いかけ回すんだから、見慣れない生き物が現れた日にゃ一体どうなるか判ったもんじゃない。内臓が飛び散ってもなお叩き続けるんじゃないかな。内臓が飛び散った時点でもう息絶えてるつうの。

 

【書】持統天皇じとうてんのう(No.1,764)

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 「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天香山」(意:いつの間にか春が過ぎて夏がやってきたようだね。夏になると真っ白な衣をほすという天の香久山に衣がひるがえっているよ)

 持統天皇は、天智天皇の第二皇女で、壬申の乱の時に夫の大海人皇子(おおあまのみこ。後の天武天皇)を助けた。夫の死後、息子・草壁皇子が28歳の若さで死んだので持統天皇として即位した。

 

【ディジタル画】『倫敦塔』その39(No.1,204)

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 倫敦塔に飾られている大砲。

 倫敦塔も今は博物館になっているという。その玄関脇に当時使われていた大砲も展示されている由。

 

【昭和の風景】墨画(No.484)

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 絵手紙。「凍てつく 北の大地は 人を寄せ付けない 圧倒的な 存在感が ある」。

 今期(第170回)直木賞受賞作品、河﨑秋子著「ともぐい」を読み直し、排他的で圧倒的な北の大地の風景を切り取った。

 残しておいた以前の画を引っ張り出し、それに絵手紙風に手書き文字を書き添えたといったらいいか。それに落款を押してもみた(描いた)。

 これも、誰に出す宛のない絵手紙の一つ。私も描いたそばから描いたことを忘れている。

 どうせ老い先長くないんだから、やりたいことをやらしとけ。

 

【タイムラプス】令和6年5月7日(火)6:49〜10:13の韮山方面の雨空。25秒。

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