いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

小満や和綴連綿仮名手本(あ)

 青森の高校の同級生から会合のお知らせが届いた。六月に集会を開くから戻って来いという。

 クラス会ではない。その期に卒業した連中に向けての案内である。

 便箋の2枚目には、これまでの物故者の一覧があった。数えたら8人。そうか、もう8人も鬼籍に入っていたのか。

 近々私も末席を汚すことになるが、入っても牢名主のように仕切らないでね。

 私は津軽で生まれ津軽で育った。東津軽郡というところ。

 私が生まれたときは、東津軽郡が青森市の西隣と東隣の二つに分断されていた。私はその青森市の東隣の東津軽郡に生まれた。そして小学生の頃に東津軽郡は青森市に合併吸収され、以来住所を青森市と書くことになった。

 そこで洟を垂らしながら野山を駆け回ったり、石切場下の海で素潜りして貝を獲ったりした。で、家からいちばん近い高校に入学した。そうしたらそこに彼がいた。彼はとても面倒見がいい奴で、今でもせっせと会合の案内を送ってよこす。

 早速連絡した。出ないわけにはいくまい。出席すると返事した。どんなことがあっても生まれ故郷の土を踏み、悪友との再会を叙し、懐かしく昔を語るひと夜にしたい。

 

【きょうの一枚】百人一首のお手本。

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 百人一首を順番に臨書したい。何かいいお手本はないかと探していたら、あった。これで本屋に行かなくて済む。

 このご時世だからどこかのサイトで資料に出会えるのではないかと検索したら、「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」に出会った。

 ありがたい。こんな資料が無料で目に出来るなんて夢みたい。昔だったら絶対にありえないことだ。

 私が書道をやっていた時、ある古本屋で百人一首の臨書本を見つけた。それを買って以降、それが私の仮名書きのお手本になった。その時に覚えた運筆が、今も手に焼き付いている。

 大学を含め公共の図書館は、今や所持する資料のディジタル化に躍起になっている。出し惜しみするどころか、必要な人はどんどん活用してくださいというポリシーだ。それにはまったく頭が下がる。

 その裏にはきっと涙ぐましいボランティア精神があるはずだが、それをおくびにも出さない。なんて潔いんだ。♪燕よ、高い空から、教えてよ、地上の星を……♪

 パソコンの漢字変換を開発するプロジェクトを、某テレビ局で特集してくれないかな。今みたいにパソコンが普及した背景には日本語漢字変換の開発努力があると思っている。そこに光を当ててやりたい。

 

【書】柿本人麻呂かきのもとひとまろ(No.1,765)

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 「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む」(意:山鳥の尾の、長く長く垂れ下がった尾っぽのように長い夜をひとり寂しく寝ることだろうか)

 柿本人麻呂は、持統天皇の頃の宮廷歌人で三十六歌仙の一人。下級官吏で710年ごろに石見国(今の島根県益田市)で亡くなったとされる。万葉集の代表的歌人の一人。

 

【ディジタル画】『倫敦塔』その(No.1,205)

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 ロンドン塔は不気味な場所。ということで不気味な顔。

 墨絵の模写を独学してなけりゃ、たぶんこんな画を描こうとは思わなかったろう。

 

【昭和の風景】墨画(No.485)

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 絵手紙。「この 地域は ほんと ワンちゃんと仲よしの 家が多い」。

 家の前の道路は犬の散歩道になっているらしく、特に夕方、よく犬と一緒に散歩する老若男女を見かける。

 人気の飼い犬のトップは15年連続で「トイ・プードル」だそうな(アニコム損害保険株式会社)。小型で飼いやすいのかな。この地区ではあまり見かけないけど。

 よく見かけるのは「柴犬」ですね。これは中型犬だけど、アニコム損害保険によるとフレンチ・ブルドックと同じく4位に入ってる。

 

【タイムラプス】令和6年5月8日(水)6:57〜8:47の伊豆長岡の空。27秒。

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