いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

晩酌をなして独りの隙間風(あ)

 寒さがいちだんと身に沁みる今日この頃ですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

 私は相変わらず鼻水ジョボジョボ垂らしながら庭で薪割りに精を出しています。

 ひとこと薪と言ってもいろいろ癖があって、その癖を見抜いて薪割りをしなければいけない。それが一苦労。

 ホームセンターなどで売られている薪はコナラの幹が中心で、シャキッとしてとても割りやすい(ように見える)。いわば、「薪の優等生」といったところでしょうか。針金で束ねて売られていて、見た目いかにも薪らしい。が、値段は決して安いとは言えない。欲しいけど純粋年金者には高嶺の花です手が出ない。

 庭に積んである丸太はそうでない。もらいものだからあまり強いことは言えないが、節が多くて繊維が入り組んでいる。だから薪割りをしてもパカーンと小気味よく割れてくれない。メリメリメリと呻き声のような音を立てる。ははん、割られたくないのだなと思うが、こっちもストーブの口に突っ込むだけの寸法にしないといけないから躍起だ。

 日々ハガネや手斧を打ち込みながら、そんなやりとりを丸太と交わしている。

 

【きょうの一枚】冬の晩酌の定席。

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 薪ストーブの横に籐座椅子を引っ張ってきて、冬はそこで晩酌を楽しむ。

 ぬくぬくと冷奴をつつく。

 あれ? 冷奴って夏じゃなかったっけ。

 いいんです、湯で温めるのを待てないだけです。胃に落ちるのは同じ豆腐ですから、それでいいんです。

 薪ストーブの後ろに据え付けてあるのはダッチオーブン。

 ダッチオーブンは初任(横浜)の教え子からプレゼントされたもの。これでピザを焼きます。ピザは出来合いの即席ピザ。スーパーで安売りしているときに買ってきて冷蔵庫に突っ込んでおきます。ピザを生地から練るのは大変だから、そうしてます。

 焼きはほんの数分で終わり。ダッチオーブンが温まってるから本体にチーズをまぶして蓋するだけ。

 蓋は重厚な鉄でできているから中が見えない。だから、焼き加減は勘で、勘だけが頼りです。中には、溶岩の欠片を敷き詰めてあります。

 ダッチオーブンで焼いたピザは、生地がサクサクで、その上のチーズがムチムチとろけます。これにタバスコを適量振りかけると、旨いことこの上ない。即席ピザもなかなか侮れません。

 

【書】「謂」イ・いう(No.1,606)

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 言と、音を表す胃(イ。まとめる意→彙)とで、考えをまとめて言い表す意、ひいて「いう」意を表す。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版)

 

【ディジタル画】『道草』六十八(No.1,046)

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 比田へ嫁いだ健三の姉には彦ちゃんという子がいる。彦ちゃんは養子で、実の子は作太郎といって小さい時に亡くした。

 暗い仏壇にその位牌があって、子供だからあえて位牌も小さくしたと姉が言う。

 一方、姉は癇性の持病を持っていた。長生きできるかどうかが心配で、姉は弟の健三からもらう小遣いで牛乳を飲むことを欠かさなかった。

 「彼女(健三の姉)は、牛乳を飲むのが凡ての養生ででもあるかのやうな事を云つた」。

 牛乳を飲むことが養生に効くというのは、当時から常識的に言われていたことだったんだろうか。

 私は中学2年の時、給食係として牛乳を10本ほど平らげたことがある。その時は、牛乳が体にいいとは考え及ばず、中身が残っていると牛乳瓶を運ぶのが重たいという、ただそれだけの理由で飲み干したのだと思う。 

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.326)

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 飛脚が赤褌赤鉢巻で颯爽と荷物を運んでいる。フーテンの寅がいう「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」だな。

 それに比べて、ぬくぬく着込んだ弥次さん喜多さんのずっこけ道中は、仕事の邪魔でしかない。

 

【タイムラプス】令和5年11月30日(木)6:00〜9:54の伊豆長岡の空。28秒。

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