このところ手の傷が絶えない。
薪ストーブにくべる薪を作るのに、去年いただいた丸太をタガネでシコシコ割っているが、振りかざすハンマーがタガネの頭を叩かずにタガネを握る手を叩いてしまう。
ハンマーを持つ右手の親指と人差し指にマメができ、それが潰れて痛い。痛さを堪えて振りかざすが、一日丸太四本割るのがせいぜい。それ以上はハンマーを持つ手が上がらない。上がらない手を無理してあげて振り下ろすからタガネの頭をそらして手を打ってしまう。コントロールが効かない。
ぎゃ、やっちまった。
打ったところの皮が剥けて、じわり血が滲む。でもやめない。
いつまでも若いつもりでいるんだね。もう、若くないっつうの。
ああ、くべる薪は積み上がるけれど、手の傷も増える。
♪薪割りは疲れますね お父さん♪
だけど、薪割りは痛いものでもあります。
薪割りを切り上げてランチにする。
ランチは、例によってレトルトスパゲティ。
電子レンジでチンしたやつを新しくこさえた庭のテーブルに運び、スメタナを流しながら食す。
何もかも忘れて、白雲たなびく初冬の空をぼおっと眺めやる。
至福のひととき。
【きょうの一枚】野焼の煙。
昨日金曜は定休日だったから今日はミニトマトの無人販売やってるんじゃないかなと思って覗いたらやってた。しめしめ5袋買う。
と、無人販売小屋の隣で、盛んに野焼をやっていた。
野焼の煙を見るのも久しぶりだなあ。
その煙に包まれて、ふと野山を駆け回っていた頃のことを思い出した。
【書】「隣」リン・となり(No.1,601)
粼が本字。阝(邑。むら)と、音を表す粦(リン。ならぶ意→儷)とで、村の中でならびつらなる家々の意。ひいて「となり」の意を表す。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版)
昔住んでた藤沢の駅ビルにこの「粼」の字を有した書店があってずいぶん利用させてもらった。しばらく藤沢に行ってないけど、まだやってるかなあ。
【ディジタル画】『道草』六十三(No.1,041)
健三を訪ねて御常さん(健三の養母)がやってきた。御常婆さんって、どんな感じの人だろう。
健三は紙入れの中から五円紙幣を出して彼女の前に置く。
彼女はそういう意味で訪問したのでないと言って一度は辞退するが、結局それを受け取った。
島田と同じく御常さんも金の無心に来たのだと思う。
健三は玄関に立って御常の帰っていく後姿を見送った。
【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.321)
女中に、「ほれもっと呑みなはれ」と勧められて酒を呑む喜多さん。顔を赤くして、いやもう結構と言いながら、でも左手は意地汚く盃を求めている。まったく俺じゃん。俺の「いきうつし」じゃん。
酒は呑むべし呑まるべからず。
【タイムラプス】令和5年11月25日(土)6:21〜9:34の伊豆長岡の空。24秒。
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