いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

十月や野良猫通る庭の石(あ)

【きょうの一枚】庭の奥。

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 草の禿げたところにプランターを並べてあって、去年と同じように今年もそこでミニトマトを育てようと思っていた。

 が、近所にミニトマトの無人販売所があって、そこで買った方がいいやと思って今年は作るのをやめた。

 そこのミニトマトはとにかく旨い。そこで売っているのを口にしたらスーパーで売っているミニトマトなんて食えない。

 孫娘がいる頃は、両手鷲掴みでモリモリ食べてたな。なんであんなに旨そうに食うんだろう。そんなふうに見ていた。

 たぶん、土がいいんだろうな。プラス、作る人の愛情かな。それが旨さを引き立てるんだな、きっと。

 ともかく、一旦閉じた販売所を10月にまた再開するらしいから、その日を今か今かと待ちわびている。

 先日、義母の葬儀で同席した次男坊が、東京の仕事を辞めて伊豆で農業をやりたいと言い出した、そうだ。私は聞いてない。カミさんが聞いた。

 なぜ伊豆か。伊豆には家賃ただの家がある。私のぼろ家のことだ。そこに潜り込む腹づもりらしい。

 でも、何で今更伊豆で百姓をする気になったんだろう。その辺の経緯はよく判らない。が、どんな職業に就こうとも、そうと決めたら全力でその道を切り開いていってほしい。それが父としての願い。

 本人には直接言ってないが、私も、もし伊豆で農業をやるならミニトマト栽培がいいと思っていた。

 ミニトマト栽培なら、伊豆で育てた経験があるから少しはそれを活かせる。ビニールハウス一棟から始めればいい。軌道に乗せるまでには紆余曲折あろうけれど、それも生活がかかっているとなればなんとかなるら。

 そうか、伊豆で百姓をね。いいんじゃない?

 ならば私も老体に鞭打って、もうひと働きしてみるか。

 そうだ、耕す農地を探さなくちゃ。どっかに遊んでる土地ないかな。

 何だか息子の夢を後押しすることがこんなに嬉しいなんて、夢にも思わなかった。息子以上にワクワクしてる。

 

【書】「殴 (毆)」オウ(No.1,548)

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「打つ意の殳と、音を表す區(ク。オウは変化した音。うつ意)とで、「うつ」意。」(『旺文社漢字典第2版』) 

 

【ディジタル画】『道草』十一(No.988)

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 細君は、風邪をひいて食欲がない健三の枕元に一枚に名刺を差し出した。

 全集では「名刺」に注解が施されてあって、それには「幕末期に名刺が使用されたことが記録に残るが、明治になって広く普及した」とある。

 そうか、丁髷頭で名刺をやりとりしていたのか。

 丁髷と名刺という組み合わせはなんか滑稽のようにも映るけれど、考えてみれば、戦争に負けた国の女が勝った国の兵士に「ギブミーチョコレート」と媚を売る姿だって、滑稽と言えなくもない。

 

【昭和の風景】東海道五十三次「池鯉鮒」白黒(No.268)

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 歴史的仮名遣いでは「ちりふ」。現在の愛知県知立市に位置する。馬市が立ったことでも知られる。

 「池鯉鮒」と書いて何と読むんだと思っていた。そうか、「ちりふ」と読むのか。 

 

【タイムラプス】令和5年10月3日(火)5:42〜8:12の韮山方面の雨空。37秒。

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