洗濯を仕舞ひ忘れて揚花火（あ）

　区の委員会に「乗合タクシー推進委員会」というのがある。略して「乗タク」。
　これは、歴代区長経験者を中心に組織され、今年は私も副会長として名を連ねている。この7月、8月、9月と「乗タクを使おう」強化期間になっていて、ここへきてようやく時間が取れたので、タクシー会社に電話して13:30便を予約した。乗タクを使って一年ぶりの散髪に行こうというのである。
　定められた停留所へ行くとタクシーがやってきた。先客がいるようで、タクシー後部座席に人影が見えた。構わず乗り込んだら、その方は席を開けてくれて、私はこれこれこういう者ですと自己紹介した。私もこれこれと自己紹介をした。そして、運転手に促されて追加料金300円を支払った。乗る人が一人だと400円だが二人だと一人300円で済む。でも、普通は片道780円はかかるところを300円でタクシーに乗れるんだから安いことは安い。みなさん、もっと乗タクを使おうよ。
　乗タクがご自宅脇の道を通るとき「ここが私の家です」と言ったので、ああ、庭でよく野菜を作っていらっしゃる方だと判った。
　今はミニトマトを育てているのだという。うちの孫はミニトマトに目がなくて、一度に3個も4個も口に放り込みますよと言ったら、その人は、うちの孫はミニトマトが嫌いでいっさい口にしないのという。あら、もったいないと、そんな孫談義をしているうちに乗タクは忽ち駅に着いてしまった。
　帰りのタクシーは別途予約してくれというから、散髪が終わる時間が読めないこともあって予約しなかった。で、散髪を終えたのが午後3時28分。ほれみろ、最終便帰りまであと2分しかないんじゃ予約も取れないじゃないか。予約は30分前までにしなくてはいけない。
　もう一便遅いのがあると使い勝手がいいんだけどなあ。それはこれからの交渉ですね。

【今日の一枚】伊豆長岡の戦国花火大会。

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　家のデッキから見た狩野川の打ち上げ花火。
　狩野川の打ち上げ花火は8/1から四連夜続く。大仁→修善寺→韮山と繋いで、伊豆長岡のきょうがその最終日。
　今年は戦国花火を孫と見られないのが残念。孫はきのう8/3、慌ただしく神奈川・大磯に引っ越していった。だから、きょうはこっちにいない。今頃孫たちは大磯の新居でどんな夏休みを過ごしているのだろうか。
　向こうも茅ヶ崎、平塚、大磯、二宮の海岸に花火が打ち上がるから、花火シーズンはさぞかし賑やかなことだろう。

【書】「若木」じゃくぼく（No.1,143）

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　「①伝説で、太陽が沈む所にあるといわれた木。②[国]わかぎ。まだ年を経ない若い木。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「若」は、もと、巫(みこ)が髪をふり乱し、両手を差し上げてひざまずいたさまで、〓(じゃく。若から「口」のパーツを取り除いた形)は変化した形。のち、これに口を加えて、神意を告げる意、ひいて、神聖なもの、転じて「したがう」意を表す。国語では、転じて「わかい」意に用いる。
　「木」は、枝を出し根を伸ばして生える、立ち木の形にかたどる。

【ディジタル画】『坑夫』 25（No.583）

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　「忽ち赤毛布が好きになつて、約一二町も歩いて来たら、又空腹を覚え出した」。
　そこで長蔵さんに尋ねる。「また余ツ程あるんですか、僕は少し腹が減つたんだが」。よく腹の減る男である。
　言われて長蔵さんは、「すぐさま、左側の芋屋へ飛び込んだ」。おあつらえむきにそこに芋屋があったもんだ。そこは芋だけじゃなく他にも何か売っているらしい。が、中は真っ黒でよく見えない。何芋とは具体的に書かれていないが、勝手に焼き芋だと合点してそれを画に描いた。
　今回もConceptsを使っている。
　焼き芋はダッチオーブンで作ってよく孫に食わせた。ダッチオーブンの中に砕いた溶岩プレート(実はある時プレートがひび割れたので、それを機に細かく打ち砕いた)を敷き、そこにアルミホイルで包んだ皮のまんまのサツマイモを放り込む。すると、たったそれだけの手間で、市販の石焼き芋と遜色ない味に仕上がる。ピザも焼けるし、焼き芋も作れるし、いいですよ、ダッチオーブン。でも、薪ストーブがなきゃダメだけどね。