いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

百日紅雨あがりの庭散り敷けり(あ)

 画を描くのが楽しい。

 描いているとつい時間を忘れて夢中になる。

 なんで夢中になるんだろう。なんもかんも忘れてそれに没頭できるからかな。

 だったら、何も画に限ったことではない。他に数え切れないほどいっぱいある。これまでだって、いろいろやって来たはずだ。

 そもそも伊豆に移り住んだのも、山あり、川あり、海あり、温泉ありの環境に惚れ込んだからこそだ。そこには時間を忘れて取り組む何かがあった。

 そしてその気になれば東京にだって2時間かけずに行ける。都会の文化と付かず離れずのところにあって、毎日富士山を拝みながら田舎料理を堪能できる。都会なんだか田舎なんだか判らない。そのアバウトさがいい。

 ドクターヘリを有する大病院もある。しかも地価が安いと来てる。そんな魅力満載の場所って、他にあります?

 この歳になって、夢中になれる何かがあるというのはなんて素晴らしいことだろうと思う。ここ伊豆には自分のやれるようにやれる環境がふんだんにある。そんなところに住まわせてもらえる巡り合わせに感謝しなくちゃいけない。

 そう、私は感謝しているのだ。こういう環境を与えてくれた全ての人に感謝している。世話になりっぱなしで、ほんと申し訳ない。だから、今こそその恩返しをしなければいけないと思っている。が、何を、どうすればいいかが判らない。判らないまま手探りでうろうろしている。

 ただ一つ言えることは、この土地に根を下ろして残り幾許も無い余命を過ごすつもりでいる、ということだ。

 ですから皆さん、ふつつかな私ですが、これからもよろしくお願い致します。

 

【きょうの一枚】百日紅の散り落ちたアプローチ石段。

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 台風13号がもたらした雨で、満開の百日紅がだいぶ散った。

 風が強まると覚悟していたが、それほどでもない「なんちゃって台風」だった。濡れて踏み石にへばりついている百日紅は、雨が渇くのを待ってから引き剥がそう。

 雨があがった隙に本屋から今日発売の「ビッグコミック」を買ってきた。今日は晴耕雨読です。

 

【書】「碩」セキ(No.1,523)

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「頁(頭)と、音を表す石(セキ。大きい意→奕)とで、大きな頭、ひいて「大きい」意を表す。」(『旺文社漢字典第2版』) 

 

【ディジタル画】『彼岸過迄』須永の話三十三(No.963)

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 千代子は階下で髪結に島田を結ってもらっている。僕(須永)は、千代子の髪が出来上がらない先に二階へ上った。

 僕は「机の前に坐ったなり唯頬杖を突いて茫然(ぼんやり)してゐた」。机には女中・作が綺麗に掃除したマジョリカの灰皿が載せてあった。

 「マジョリカ」とは何? 例によって調べてみたら、全集注解に「マヨリカmajolica 15世紀にイタリアで盛んに作られた彩色陶器」とあった。

 どんな灰皿か早速ネットにあたったがよく分からない。分からないながら、とりあえず灰皿を描いてみた。そうか、当時の灰皿は壺状になっていたのか。面白い。

 見ていくとマヨリカ焼の絵皿があった。そこに描かれる絵がユニーク。ゴーギャンのそれを彷彿させる。それに触発される格好で、ひとつ私も描いてみようと思ってさらにネットサーフィンをしたら、今度は、和菓子の老舗、新宿・中村屋の灰皿に出会った。

 御曹司・中村禄山の作という。これも面白い。で、描いてみた。だから今回はディジタル画二つ。

 

【昭和の風景】東海道五十三次「掛川」色付き。(No.243)

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 「浜松祭り」の凧揚げは有名だけど、掛川というところも風が強かったんだね。遠州の空っ風か。

 水田の畔に生える雑草が、上がる凧とは逆向きに靡いている。が、風が舞っていると捉えよう。描くには大した問題ではない。

 

【タイムラプス】令和5年9月8日(金)7:09〜10:05の韮山方面の雨空。21秒。

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