本当は、病院くんだりでうだうだしている場合ではないのだが、好きでこうなったわけではないからどうにもならない。
そんな中、新しい患者が運び込まれてきた。
私のいる病室は四人の大部屋で、一人の患者さんが午前に退院して行ったと思ったら、午後には別の患者さんが同じベッドに横たわるという病室だ。私も含めて新旧交代が著しい。
新しい患者さんは三島から救急車で運ばれた方のようだ。住まいは神奈川・厚木だという。
運転して事故を起こし、救急車で順天堂に運ばれ手術を受けたらしい。
何に乗っていたかは判らないが、怪我の具合から推してバイクと思われる。上司が呼ばれいろいろ訊かれていた。それを聞くともなく聞いていると、なぜ事故を起こしたかより、いつ職場復帰できるかが、上司として最大の関心事のようだった。
その人の鼾が半端ない。鼾の大きさは負った痛みと関係ない。術後の痛みも何のそので、その人の鼾は深夜の病棟に轟き渡るのであった。
【きょうの一枚】『写真で見る順天堂史』。
私が世話になっている病室棟に「ディルーム」という、ちょっとしたコミュニティ・コーナーがあって、そこの本棚の上に『写真で見る順天堂史』を見つけた。ページをぺらぺらめくったら「佐藤泰然」が載っていた。佐藤泰然は、順天堂の祖・松本良順の父。松本良順は、司馬遼太郎著『胡蝶の夢』の主人公。
【書】「獄門」ゴクモン(No.1,515)
「①ろうやの門。②[国]さらし首。江戸時代の処罰の一つ。」(『旺文社漢字典第二班』)
「獄」は、〓(犬が左右ニ匹並ぶ形)と言とで、うったえて言い争う意。ひいて、裁判の意を表す。転じて「ひとや」の意に用いる。
「門」は、二本の柱の間で両開き左右二枚のとびら(戸)がしまっている形をかたどり、家の外囲いの出入口、「もん」「かど」の意を表す。
【ディジタル画】『彼岸過迄』須永の話十七(No.955)
日が薄くなってから千代子と百代子の姉妹は海へ出かけた。高木は誘いを断った。高木に断られて次に須永を誘った。須永も断った。
高木は須永をビリヤードに誘ったが、須永はそれも断った。
【昭和の風景】235
「江尻」色付き。
帆掛船が何艘も浮かんで、賑やかな港だっだことが伺える。今にも河岸から次郎長親分が顔を出しそうだ。
【タイムラプス】
病院入院につき、タイムラプス撮影及びアップはひとまずお休み。