【きょうの一枚】古墳の草刈作業。
夏休みに入ったばかりの子供たちが手伝ってくれた。子供に負けてなるものかと大人も汗だらけで頑張る。今どき、こんな活動をしている地域はないよとは地元考古学会のメンバーの言。
ならば、この活動をずっと残していきたいと思うが、それは大人の勝手で、子供たちは「せっかくの夏休みなのに、なんでこんなことしなくちゃいけないの?」と思ってるかもしれない。そうだな、来年は温泉饅頭に替えてガリガリ君でも振る舞うか。いや、だから、そういう問題ではないってば。
ここに古墳があるとは、恥ずかしながら知らなかった。
神奈川とこことを行ったり来たりしている頃、隣町の中学生と坂の途中ですれ違った。中学生グループは皆メモ帳と鉛筆を手にしている。その時の授業担当の先生に、地元の古墳について調べて来いと教室を放り出されたのだろう。
「この辺りに古墳があると聞いて来たんですけど、それはどこにありますか?」とリーダーらしき生徒。
「知らないなあ」と私。
地元のことは地元の小学生の方がよく知っている。その時はまだ私はここの市民ではなかった。でも、中学生の助けになれなかったことがずっと気になって、遅まきながらそれから地元の歴史に目を向けるようになった。それで、近くに古墳があることを知った。
きのう清掃活動をしたのはその古墳の下草刈。古墳の下に草むした道らしき段差があったが、それがどうやら昔の道だったらしい。
道の先にお墓があり、そのお墓までの道を整備している途中で古墳が見つかったのだという。平たい石がたくさん積まれているので、おかしいなと思って調査したら、それが古墳だった。なるほど、古墳名にその名が付いているのはそういうわけだったんだね。知れば知るほど知らないことが増えてくる。
【書】「栄光」エイコウ(No.1,497)
「①輝かしい光。②ほまれ。名誉。」(『旺文社漢字典第2版』)
「栄(榮)」は、木と〓(ケイ。榮から木のパーツを取り除いた形。エイは変化した音。かるい意→軽)とで、軽い木、桐の意。「さかえる」意に用いる。
「光」は、人が頭上に火をのせたさまで、火がてらす、「ひかり」の意を表す。
【ディジタル画】『彼岸過迄』雨の降る日 七(No.937)
宵子の骨上(こつあげ)に、宵子の母親は火葬場の鍵を家に忘れてきたと言った。
須永に家から鍵を取ってきてもらおうとしたら、その鍵はなぜか須永が持っていた。それで千代子は須永を窘(たし)なめる。
「市さん(須永のこと)、貴方本当に悪(にく)らしい方ね。持つてるなら早く出して上れば可いのに……」。
火葬場では、前もって竈の鍵を渡しておく習慣があったらしい。今でもあるのかな。喪主になったことがないので判らない。
【昭和の風景】217
「小田原」白黒。
大きな川が目の前に横たわる。小田原を流れる大きな川といえば酒匂川。鉄道は丹那トンネルができるまで、酒匂川を避けるように国府津から山北を通って沼津へ抜けていた。が、東海道を歩く人たちは小田原から箱根を越えて三島へ出ていた。
旅人は箱根を越える前にどうしたってこの大きな川を渡らなければならない。その川が酒匂川。
【タイムラプス】7/24(月)7:21〜10:03の伊豆長岡の空。20秒。