いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

黒豆を煮てぷにぷにと梅雨晴れ間(あ)

 南隣家では二匹の犬を飼っている。

 上がメスの「カナちゃん」で、下がオスの「マルちゃん」。マルちゃんは去年からお隣の家族に加わった。

 この新顔のマルちゃんがやたら吠える。私の顔をまだ覚えていないと見えて、私を見ると噛み付くように吠える。やんちゃなことこの上ない。

 これが、無線の時報に反応して、無線が時を刻むごとに遠吠えする。時報と遠吠えは周波数が合うのだろうか。マルちゃんは柴犬だけど、少し狼の血が潜んでいるのかもしれない。

 いつぞや、隣家に回覧板を届けに行ったとき、フェンス内側にマルちゃんがいて、鉄扉を開けようとした私に吠えかかった。さすが番犬だけあって、不審者とみるや(この時は私だが)噛み付かんばかりに吠え立てる。

 ご主人は私から回覧板を受け取り、「こら、マル、静かにしなさい」と、マルちゃんの頭を叩いて言うことを聞かせようとする。”しつけ”を教え込もうとしているのかもしれない。

 そこで思う。”しつけ”と虐待は紙一重だなあ。

 自分の子供を物分かりのいい大人にするために親は”しつけ”をする。児相の相談員から見ると時にそれは虐待に映ったりもする。こういう暴力的な親の元では健全な人間に育たないと判断した児相は、一緒にいても教育効果は期待できないと、子を親から無理やり離して施設入れる。それをあたかもいいことをしているかのように思い込んでいる。

 果たしてそうだろうか。

 社会に受け入れられる家族って、健全な両親の庇護を受けて健全な子が育つ家族のことを言うのだろうか。ドロドロした血を流してはいけないのだろうか。

 

 【きょうの一枚】パック詰めされた黒豆。

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 移動スーパーのスタッフがサンプルを配っていたので手を伸ばした。同封されたレシピには他のドライフルーツと混ぜ合わせてヨーグルトであえればいいとあったが、ドライフルーツとヨーグルトがなかったので、いつものレタスきゅうり塩揉みサラダに散らして晩酌の一皿にした。でもこれ、なかなかイケますよ。

 

【書】「楚撻」ソタツ(No.1,470)

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「むちうつ。苔撻。」(『旺文社漢字典第2版』)

「楚」は、多くの木を意味する林と、音を表す疋(ショ。かさなる意→阻)とで、かさなり生える雑木、「いばら」の意。

「撻」は、扌(手)と、音を表す達(タツ。うちすえる意→鍛)とから成る。

 

【ディジタル画】『彼岸過迄』停留所 三十(No.910)

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 電車から二人の男が降りてきた。一人はスタスタ派出所の前を通り越したが、もう一人は女の前に立ち止まった。

 「敬太郎は女の笑ひ顔を此時始めて見た」。

 その男の頭には黒い中折が乗っていた。あの男だ。女はあの男を待っていたのだった。

 

【昭和の風景】190

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「赤胴鈴之助」。

 武具の銅台が赤だというのは判るが、袴が青のストライプだとは知らなかった。模写して初めて判った。

 当時は赤胴鈴之助に随分傾倒したのに、それでも剣道に走らなかったのはひとえに武具を揃える費用の問題があった。家が貧乏で、子供に回すだけの金がないことは判っていた。

 

【タイムラプス】6/27(火)6:12〜9:20の韮山方面の雨空。23秒。

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