南隣家のさらに南側の空き地が売りに出たという情報を受けて、休み明けのきょう、不動産屋へ電話を入れた。
先週の土曜、南隣家のご主人が犬の散歩がてら管理事務所に顔を出したのが話の発端だった。私もたまたま別件で管理事務所を訪ねていて、それでご主人から以下の話を聞いた。
本格的な夏を迎える前に、ジャングルと化した隣の雑木をきれいに刈ってもらいたい。ついては土地所有者と連絡を取りたいが事務所で連絡先を把握していないか。そう思って顔を出した。
すると、事務所の社長さんは、物件がネットで売りに出ていることをパソコンで確認しながら言った。「事務所では把握していない。そこが売りに出ているのだったら、売りに出している不動産屋さんに直接話をもっていった方が話が早い」。
そこで私が動くことにした。休み明けを待ってきょう不動産屋へ電話を入れた。そうしたら、対応に出た電話の人は、「売主に電話を入れたが繋がらない。あなたの電話番号を向こうに伝えておきたいがいいか」と言う。そこで、私の携帯番号を伝えた。
伝えて待ったが電話はかかってこなかった。
忙しくしているのかどうでもいいと思っているのか、それは判らない。いずれにしても所有者の許可なしに勝手な真似もできないと思い、ひたすら相手からの連絡を待つことにした。
待っている間、道の反対側の桜の枝を伐り落とした。物置から手鋸を取り出して枝を伐り落としたはいいが、その枝を捨てるのに、バランスを崩して茂みに尻餅をついてしまった。起きあがろうとしたが起き上がれない。
簡単に起き上がれるはずなのに起き上がれない。ショックだった。そのとき、ふと、年齢のことが頭をよぎった。これが70なんだ。70歳って、これくらいのことでも起き上がれないんだ。それが腹立たしかった。
伐った桜の枝を抱えて茂みにひっくり返っている図は人に見せられたもんじゃない。よかった。独りでよかった。のはいいが、今度はこのまま茂みに埋もれて孤独死するのではないかという不安に襲われた。
「初老の男性(70)草むらで孤独死」。それって、もしかして俺のこと?
年を取るということは、こんなにも足腰が弱るんだということを思い知らされた。自分の身体なのに自分の身体ではないような気がした。
【きょうの一枚】富士山のシルエット。
スーパーの買い出しから戻って、坂の上からふと富士山に目をやったら、背後の空が赤く色づいていた。
自然は、時に荒々しく人をいたぶることもあるが、こういう風雅な顔も覗かせてくれる。
自然と共存しながら生きていくということは、人として自然を正しく恐れる心を持っていないといけないんだと、この景色に触れて改めてそう思った。
【書】「勤皇」[国]キンノウ(No.1,448)
「天皇のために忠義を尽くす。=勤王」(『旺文社漢字典第2版』)
「勤」は、力と、音を表す菫(キン。つきる意→僅)とで、力を出しつくして「つとめる」「つとめ」の意を表す。
「皇」は、もと、鬼神を表すかぶりものを台に置いたさまの象形という。のち、自または白と王(オウ。コウは変化した音。大きい意)とで、大きい・神の意、転じて、皇帝の意に用いる。
【ディジタル画】『彼岸過迄』停留所 八(No.888)
敬太郎は、夜、須永の従妹の家を訪ねる。玄関に迎え出たのは須永の叔父だった。叔父は客と一石やった後らしく応接間で一人碁盤に向かって石を並べていた。
【昭和の風景】168
ツノがない鬼(の面) 。覆面プロレスラーの顔みたいになっちゃった。
でも、荒削りの雰囲気が出ていて、それなりに迫力のある画になった。
【タイムラプス】6/5(月)5:56〜8:52の伊豆長岡の空。22秒。