文芸誌に載っている作品の模写を続けている。
文芸誌を広げながらずっとパソコンの画面を見ているとキーボードの打ち間違えが多くなってくる。それは、取りも直さず少し休めという合図。
そんな時はパソコンのすぐ後ろの障子を開けて庭を眺める。そうやって目を休める。
障子を開けると、窓枠いっぱいにモッコク(木斛)が飛び込んでくる。その木斛の枝が風にゆさゆさ揺れている。
薪ストーブを家に入れるとき、壁に穴を開けて煙突を通した。そのときは木斛はそれほど大きく枝を広げていなかった。今では外の煙突が見えなくなるくらいに成長している。煙突掃除をしようしようと思っているうちにいつの間にか葉を広げてしまった。
やばし。猛暑が来る前に枝を剪ってちっと風通しをよくしとくか。
【きょうの一枚】免許センター食堂のラーメン。
500円という値段は店で出すラーメンとしては高くない。
問題は味だ。味は、こう言っちゃ何だが、まずい。
とことん、まずい。
私は別にラーメン食べ歩きのグルメではないから味にそんなうるさい方ではない。が、そんな私から見ても、何じゃこりゃという味なのだ。これだったら安藤百福の即席ラーメンの方がよっぽとうまい。そう思ってしまうくらいまずかった。もう二度と食うまいぞ。
【書】「賊子」ゾクシ(No.1,471)
「①親をそこなうような不孝者。孔子成春秋、乱臣賊子懼コウシシュンジュウをなして、ランシンゾクシおそる<孟子・滕文公>②謀反人。反逆者。」(『旺文社漢字典第2版』)
「賊」は、戈(ほこ)と則(ソク。きずつける意)とで、戈で人を傷つける意を表す。
「子」は、頭が大きい幼児の形にかたどり、乳幼児の意。ひいて、若者の意を表す。借りて、十二支の第一の意に用いる。
【ディジタル画】『彼岸過迄』停留所 三十一(No.911)
電車を降りた男とその男を待っていた女は、二人並んで淡路町から駿河台下へ抜ける細い道を曲がった。そして、角にある西洋料理店に入った。
その店は宝亭といって敬太郎の元から知っている店で、店内には「ミュンヘン麦酒」の写真が掲げられてあった。
ミュンヘン麦酒とは、明治43年に大日本麦酒株式会社から発売されたビールの銘柄で、当時の新聞広告には「黒ビールに似て風味淡白、最も滋養分に富み、アルコール分少なく、ご婦人にも飲み易き好飲料なり」とあるそうだ。
どんな麦酒だろう。
【昭和の風景】191
「鉄人28号」。
なぜ「28号」か。それはこのロボットが完成するまでに27回も失敗したから。
「鉄人28号」の誕生秘話で知った。
そのとき私は、妙に感動した覚えがある。そうか、28号が世に出るまでには27回もの失敗があったのか。
一度や二度の失敗でクヨクヨしている自分がなんだか馬鹿らしく思えた。以来、「失敗は発明の母」とばかりに失敗を繰り返してきたが、もしかしたら今ある私も大いなる失敗から出来上がった産物なのかもしれない。
正太郎少年が手に持っているのはリモートコントローラーのはずだが、描いてみると河原から拾ってきた石ころのようにしか見えない。正太郎少年はジャニーズ・フォーリーブスの江木俊夫さんが演じていた。江木さんはその頃から名子役として有名だった。
ところで、鉄人28号の中に入っていた人は誰だったんだろう。
【タイムラプス】6/28(水)5:57〜8:46の伊豆長岡の空。20秒。