いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

寒波来て風呂椅子のひび尻を食む(あ)

 大寒波到来。雪国ではこの寒波が相当な悪さをしているらしい。
 こちら伊豆地方は雪こそ降らないが、それでも寒いことは寒い。それで、あまりの寒さに耐えかねてというふうに、公共施設に避難した。
 公共施設は市立図書館。移動には乗タクを予約した。利用したのは行きだけ。帰りは時間が合わず、坂道をゆっくり上って帰ってきた。
 薪をとうとう使い果たしちまったか。いや、薪はまだ庭に積んである。が、それは冬休みに孫が来てから使う分だから、今はいくら寒いからといってやすやすと使えない。なんだか孫が来る前に北風小僧が先に来たという感じだ。

 七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき、の心境。
 この歌は人口に膾炙された歌だが、次のようなエピソードがある。
 若き日の太田道灌が道中雨に遭った。蓑を借りるべくある小屋に入ったところ、若い女が何も言わず山吹の花一枝を差し出したので、道灌は怒って帰ってしまった。のちに山吹には「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞ悲しき」の意が託されていたのだと高僧に教えられ、自らの無学を恥じたという。(常山紀談)
 太田道灌が詠んだ歌だと思っていたら違うんですね。作者は、兼明親王(平安中期の皇族)という方。「……悲しき」はもともとは「……あやしき」だったようです。『後拾遺和歌集下巻』にそう載っているらしい。


【今日の一枚】風呂椅子。

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 足指を怪我してから、風呂椅子に勢いよく尻を落とすことが多くなった。たぶんそのせいだと思うが、とうとうプラスチック風呂椅子がバキッと割れてしまった。

 それで新しく風呂椅子を買って来た。

 今度のは頑丈だぞ。かなり乱暴に坐っても大丈夫だ。浴槽から出るのに往生こいてる爺が保証するんだから間違いない。


【書】「国是」コクゼ(No.1,281)

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 「国の方針。是は、よしとする意。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「国(國)」は、惑(コク・ワク。くに)に囗(かこい)を増し加えた字。
 「是」は、さじの形(旦は変化した形)と、音を表す止(シ)とから成る。匙(さじ)の原字。借りて、「これ」「この」などの意に用いる。


【ディジタル画】『それから』 十一の二(No.721)

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 代助は旅支度をする。その夜すぐに出発しようとして、書生の門野に旅行カバンの中を掃除させる。そのバッグがグラツドストーン。この世にそんなバッグがあるなんてことすら知らなかった。
 でも、空港などをガラゴロ押して歩くスーツケースよりも絵になりますね。
 とまれ、旅に出ると決めたとたんに頭をよぎるのは、やはり三千代。で、その晩、平岡宅に三千代を訪ねる。平岡はまだ帰ってきていなかった。湯から戻ったばかりの三千代が新聞を読んでいた。


【昭和の風景】5

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 裏納屋の前でくつろぐ母子。この2年前に終戦を伝える玉音放送があったなんて、嘘のような牧歌的でのどかな田園風景です。
 その頃かなあ。私は、稲を刈り終えた後に積まれたイナムラの上から、泥だらけの丸太ん棒の下を勢いよく流れる小川を見て、わけもなく感動してました。
 記憶はその年こっきりで、翌年の記憶がない。だから、あの田んぼは自分んちのものではなく他所んちの田んぼだったんだと思う。他所の人の田んぼを借りて、その年だけ米を作ってたんだ。
(昭和22年)


【タイムラプス】12月20日(火)6:03〜8:12の伊豆長岡の空。32秒。

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【新型コロナ】12/20(火)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→189,993(前週同曜日比 +10,582)
累計感染者数→27,400,629
死亡者数→54,097(前日比 +339)
<静岡県>
新規感染者数→3,380(前週同曜日比 +583)