いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ぎとぎとと照る炎天やポテト揚ぐ(あ)

【今日の一枚】ポテトフライ。

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 孫がいなくなってから、昼はこんなのばっかり食っている。
 孫がいるときに大量に買っておいた冷凍のポテトフライがしこたま残っているのだ。
 ポテトフライを揚げた油はフライパンにそのままにしてある。それで、卵焼きを作らなくなった代わりにこんなのばっかり作って油を使い回している。卵焼きを巻いていたフライパンも、今ではポテトフライ専用のフライパンになってしまった。
 ポテトフライを揚げても、油を捨てずにそのままにしておく。それが基本。揚げ物の独特の臭いが部屋に染み付き、油が黄金色になるまで使い回すことにしている。どうせ一人身だし、臭いだの色だのは気にしない。
 サクッと揚げたやつを大皿に盛り、そこへ西伊豆(戸田)の塩を満遍なくふって、それをつまみながら文芸誌に目を通す。ここしばらくはそれが毎日の楽しみ。孫どもが腹を空かして学校から帰ってくると、すかさずポテトフライを所望していたけど、今ではその気持ちがよく判る。
 揚げたポテトフライをでんとテーブルに出し、今は「オール讀物」で、今期直木賞を受賞した窪美澄さんの『夜に星を放つ』を楽しく読んでいる。自分で買った文芸誌だから、油ぎとぎとの手でページを捲っても平気。揚げたてのポテトフライをサクサク口に入れ、指先についた塩をぺろぺろ舐めている。


【書】「保卒」ほそつ(No.1,176)

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 「余命を安らかに終える。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「保」は、人が子どもにおむつを当てて背負っているさまで、子を養う、ひいて「やすんずる」「たもつ」意を表す。
 「卒」は、しるしのある着物を着たしもべ、兵士の意を表す。借りて「おわる」「にわか」に意に用いる。


【ディジタル画】『坑夫』 58(No.616)

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 横たわった布団の中でちくりと遣っていたのは南京虫だった。
 この南京虫は、別名「トコジラミ」という。成虫の体長は5〜8mm。シラミの仲間ではなく、カメムシの仲間だそうで、そういえば、数年前、この虫を大量に教室に入れた子がいて、その悪臭に閉口したことを覚えている。そうか、あれが南京虫だったのか。
 「南京」という名称は使っているけれど、中国産ではないらしい。東南アジアを旅するバックパッカーのリュックに潜んでいることが多いようです。
 「自分」は、こいつのせいで寝るに寝られない。
 「そつと襯衣(シャツ)の間から手を入れて、背中を撫でゝ見ると、一面にざらざらする。最初指先が肌に触れた時は、てつきり激烈な皮膚病に罹つたんだと思つた。所が指を肌に付けた儘、二三寸引いて見ると、何だか、ぱらぱらと落ちた。是は只事ではないと忽ち跳ね起きて、襯衣一枚の見苦しい姿ながら囲炉裏の傍へ行つて、親指と人差指の間に押へた。米粒程のものを、検査して見ると、異様の虫であつた」。
 ちと引用が長くなったが、痛いのと痒いのとで寝られない様子がよく判る。
 今回もすべてConceptsで描いた。描きながら、学童保育で子どもたちによく昆虫の鉛筆画を描いてやったことを思い出していた。そのときは、もちろんConceptsなどなかった。
 
【タイムラプス】9月6日(火)5:55〜9:19の伊豆長岡の空。25秒。
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【新型コロナ】9/6(火)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→68,043(前週同曜日比 −27,853)
重症者数→519(前日比 −4)
伊豆の国市陽性者数→27(前日比 +4)(静岡県HPより)