主留守にして泰山木の花（あ）

　ミニトマトの無人販売所も今期はきょうが最終日。明日欲しくなっても販売してません。
　で、冷蔵庫にまだ2袋入っていたけど、営業しているうちに買っておこうと思って、カブを走らせ4袋買ってきた。4袋にしたのは、小銭入れとして使っている巾着袋に500円玉がなかったから。
　無人販売所はお釣りがないから、あらかじめ小銭を用意しておかないといけない。それとて大した不便ではない。新鮮なミニトマトにありつけるだけで幸せ。
　次期販売は10月上旬か中旬。それまで庭のミニトマトで我慢するか。
　黄色いトマト、なかなか甘いですよ。今朝のお兄ちゃんの弁当に、庭から摘んできて詰めました。

【きょうの一枚】タイザンボク(泰山木)の花。

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　三軒北隣の庭に泰山木がある。所有者は埼玉にお住まいの方で、ここをセカンドハウスとして利用している。
　年に数回見かけるが、大抵は庭の草を草刈機でうんうん刈っている。それ以外にのんびり時間を過ごしている様子を見たことがない。あたかも庭の草を刈りに来るための別荘、そういった印象だ。
　見晴らしはいい(たぶん)。眼下に伊豆長岡の夜景を一望でき、真北に富士山が聳える。そこからの景色を年数回しか眺めないというのはいささか勿体無い気がするが、人のことだから、どうだっていい。ただ、せっかくの風光明媚な景色を楽しまないのは勿体無いと感じるだけだ。ご本人はそれでいいと思っていらっしゃるのだろう。
　泰山木の花は白くて大きくて芳香を放つ。泰山木の花が咲くのはちょうど雨が降り続く梅雨時と重なる。雨が降って草刈りができないから来ないのか、どうか知らないが、この時期にご主人の姿を拝見したことがない。だから、赤の他人が主に代わって泰山木の花を愛でている。

【書】「返照」へんしょう・はんしょう（No.1,101）

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　「夕日の照り返しの光。夕ばえ。返景。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「返」は、辶(道)と反(はん。かえる意)とで、来た道をひきかえす意を表す。
　「照」は、灬(火)と昭(しょう。あきらかな意)とで、火でてらし出す意、ひいて「てらす」意を表す。

【ディジタル画】『三四郎』 99（No.541）

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　三四郎と美禰子は原口邸をあとにする。
　帰路、美禰子は三四郎に尋ねる。
　「今日何か原口さんの御用が御有りだつたの」。
　「三四郎は堪へられなくなつ」て言う。
　「たゞ、あなたに会ひたいから行つたのです」
　すると、女(美禰子)はすこしも刺激に感じないで、しかも、例の如く男を酔はせる調子で、
　「御金は、彼所ぢや頂けないのよ」と云つた。
　三四郎よ、そんな女にめろめろになっちゃだめだ。