いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

紫陽花のどの色もよし雨あれば(あ)

【きょうの一枚】梅雨入り前のアジサイ(紫陽花)。

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 「そぼ濡れる」とは、いい按配にしっとり濡れるという意味を持つかと思ったら違った。ずぶ濡れになることを「そぼ濡れる」という。
 似た表現に「濡れそぼつ」というのがある。こちらも「濡れてびしょびしょになる」ことをいう。
 では、「そぼ降る」とはどういうふうに降る雨を言うかというと、「雨がしとしと降る」という意味だからややこしい。
 「そぼ・つ」を古語辞典(『旺文社全訳古語4』ディジタル版)で引くと、「①ぬれる。びしょびしょになる。②雨などがしきりに降る」とあるから、もともとは「びしょびしょに濡れる」意味で使っていたのだろう。では、それがなぜ「しとしと降る」ような意味になったのか。
 思うに、「そぼ」→「しょぼ」という言葉の響きに引きずられたのかもしれない。「しょぼい」というのは「冴えない」「貧相」の意味があるから。
 だとすると、写真の紫陽花は、やっぱり「そぼ濡れる」になるか。めちゃくちゃ雨が降っている時にわざわざ外へ出て撮ったからな。


【書】「妻妾」さいしょう(No.1,060)

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 「妻と、めかけ。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「妻」は、女と手とかんざしの形とで、女性が手でかんざしをさす意、人妻となった女性の意を表す。
 「妾」は、女と辛(いれずみの針)の省略形立とで、いれずみをされた女の奴隷の意。ひいて、はしため、「めかけ」の意。


【ディジタル画】早乙女勝元(No.500)

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 作家。きょう(5/13)の毎日新聞コラム「余録」(ディジタル版)で早乙女さんの訃報に触れた。亡くなったのは5/10。享年90。
 コラム「余録」によると、「男はつらいよ」の舞台が柴又になったのは作家の早乙女勝元さんとの交流がきっかけだった」と山田洋次監督が言っている由。
 戦後、町工場で働きながら18歳で書いた小説が直木賞候補となり、それがきっかけで作家の道に入ったという。その作品が『下町の故郷』。山田洋次監督が『下町の太陽』とタイトルを変えてメガホンをとり、倍賞千恵子が主演した。そんな繋がりがあるとはきょうまで知らなかった。ああ、もっと早くに早乙女勝元さんを知っておくべきだった。
 少年少女たちに夢を与え続けた児童文学者でもあった。
 私があと10年この世に生きながらえるとしたら、未来ある若者たちに何をしてやれるだろう。

 早乙女さんの死は、私がこの世でやれることは何かを今一度考え直すきっかけとなった。


【タイムラプス】5月13日(金)6:24〜9:08の韮山方面の雨空。20秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10228390396927193/?d=n


【新型コロナ】5/13(金)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→41,741(前週同曜日比 +20,964)
重症者数→159(前日比 −4)
累計死亡者数→29,974(前日比 +32)