いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

イラストを描き直してや冴返る(あ)

 ここへきて冬が舞い戻ったように寒い日が続く。この分だと、伊豆の天城にも雪が積もるんじゃないかな? 

 庭の梅が終わり川土手の河津桜も済んだばかりだというのに、なんてこった。

 そんな折、孫娘からLINEが来た。

 ばぁばの車で伊豆へ遊びに行く、だって。

 高校の受験が終わったら伊豆へ遊びに行くと言っていたけど、そうか、今はもう卒業式を待つだけか。

 こっちの仲良し友達と会って思い出話に花を咲かすのだろう。

 そう、今のうちだよ、そのうち会えなくなるからね。

 私はというと、故郷を離れ、就職した神奈川を離れ、カミさんと離れ、伊豆で独り暮らしている。

 ああ、伊豆だなあと感じるのは、狩野川といずっぱこ電車に挟まれた狭い道から富士山を見るとき。

 孫たちよ、覚えてるかい。

 君たちはかつてここに住んだことがあるんだよ。この家から地元の中学に通ってた。

 帰ってくるなり鞄を放り投げ、ポテトフライを揚げてくれと言い捨ててネットゲームに勤しんだ。

 その習慣が今もあるよ。

 夕方になると、誰かれ言うともなくポテトフライを揚げている自分に気づく。

 変なの。もうポテトフライを食べる人なんていないのに。

 いや、一人いた。私だ。

 私は一人黙々とポテトフライを揚げ、それをつまみながら一人黙々と晩酌を傾ける。

 主治医はポテトフライを糖尿の敵のように言うけど、私にはかけがえのない思い出で、だから、誰がなんと言おうとこればかりは止めるわけにはいかないのです。

 

【きょうの一枚】乗タク号のイラスト。

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 乗タク立ち上げ当時のイラストがあって、それが今は要所要所に張られてあるのだが、一所懸命に描いた誠意は伝わるけれど、言っちゃなんだが絵がごちゃごちゃしていてイラストとしての出来栄えはイマイチ。それで描き直してみた。

 で、描き直して判ったが、デザイン画というのは無駄な線が一つもない。ただ描けばいいというものではないということがよ〜く判った。

 やっぱ、鼻歌混じりに好き勝手に描いていた方が気楽でいいや。

 

【書】「獏」バク 獣の名(No.1,704)

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 豸(けものの意)と、音を表す莫(バク)とで、想像上の動物の名。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版) 

 続いて説明には、「想像上の動物。形は熊に、鼻は象に、尾は牛に、脚は虎に、目は犀に似ているという。銅・鉄を食い、また人の悪夢を食うという」とある。

 う〜ん、想像上の動物というけど、想像がつかない。

 

【ディジタル画】『坊つちやん』その62(No.1,143)

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『坊つちやん』に「……。夫なら向ふのやるなり、愚迂多良童子を極め込んで居れば、向は益増長する許り、大きく云へば世の中の為にならない。……」と出てくる。

「愚迂多良童子(ぐうたらどうじ)」ってなんだ? またしても疑問符。

 全集注解には、「無気力な怠け者。ぐず」とある。これは、自分に悪戯を仕掛けた生徒に対する坊つちやんの評。「どうしても早く東京へ帰つて清と一所になるに限る」と締めくくる。帰る所があるというのは強いなあ。私には帰る所がない。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.423)

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 明治の錦絵。

 編笠かぶっお侍さんがなんか踊ってる。楽しそうだな。なんもかんも忘れて踊らにゃ損々。惚けて踊れわっしょいしょい。

 

【タイムラプス】令和6年3月7日(木)7:36〜10:41の韮山方面の雨空。23秒。

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