いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

春めくやホットサンドの縞模様(あ)

 駅伝大会に補欠なしでエントリーしたら、高熱を発して走れなくなった人が出た。

 その報を受けて、ドタキャンの報告をしに市役所に出かけ、タスキとゼッケンを返納した。

 補欠なしでもいけると思っていたが、いちばん恐れていたことが起こった。本番2日前に欠場を余儀なくされた。

 走れなくなった人に罪はない。すきで走れなくなったわけではない。熱が出て走れなくなったのだ。仕方がないではないか。

 それよりも、かえって走れなくなったことによって降りかかるプレッシャーの方が気がかりだ。プレッシャーに押し潰されなければいいが。

 まだ若いんだ、これからいくらでも走る機会はあるさ。その時のために今は体力をつけておくことが肝要だ。無理は禁物ろくなことはない。

 市からいただいた参加賞のポカリスエットを握りしめながら、ここはじっと我慢だぞと言い聞かせたことだった。

 

【きょうの一枚】朝食の三点セット。

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 ホットサンドに淹れたてコーヒー。これが私の朝食の定番、だった。それに最近は煮出し麦茶が加わった。

 麦茶は冷蔵庫に仕舞ってある。カミさんが勝手にそうした。常温だと腐りが早まるからだろうか。

 カミさんはそう言っているが、私はこれまで腐った麦茶を飲んだことがない。だから常温で保存しても一向に構わないと思うが、それを言うと小言が倍になって返ってくるから言わない。 

 天城から汲んできた湧き水を沸かしてコーヒーを飲む。それはいつもの朝のスタイルだが、それに麦茶が加わった。

 定期検診をおこなっている病院の主治医に、夜中に目を覚ましてトイレに立つついでに冷蔵庫の炭酸を飲むと言ったら、それはいけない麦茶にしなさいとアドバイスを受け、依頼せっせと麦茶を飲むようになった。

 夜中にばかすか飲むから朝飲むのが足りなくなくなる。それで、コーヒーを淹れる時間帯に麦茶を煮出すようになった。

 飲まなきゃ飲まないで済むんだけど、普段やっていることをやらないと一日が始まらないような気がしてそうするようになった。習慣とは恐ろしい。

 

【書】「鍾」ショウ・さかづき(No.1,670)

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 金と、音を表す重(チョウ。ショウは変化した音。みたす意→充)とから成る。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版) 

 

【ディジタル画】『坊つちやん』その29(No.1,110)

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 下女・清。坊つちやんにとってこの人の存在は大きい。

 東京で生まれ育った坊つちやんは、大学卒業後すぐ数学教師として愛媛・旧制松山中学に赴任する。それまでずっと坊つちやんのそばにいて世話をしてやったのが清だった。

 赴任して早々、坊つちやんは清に手紙を書いている。

 学校の教師にあだ名をつけてそれを清に手紙で知らせたのだ。

 「……校長は狸、教頭は赤しやつ、英語の教師はうらなり、数学は山嵐、画学はのだいこ、今に色々なことをかいてやる。左様なら」

 これだけのことを書くのにどれだけ時間を費やしたか。それは書いてない。が、「奮発して長いのを書いてやつた」とあるから、手紙を書くのがあまり得意じゃない坊つちやんが相当気合を入れて書いたんだろう。

 ここでは「マドンナ」の「マ」の字も出てこない。映画監督にとっては絵になる重要キャラであっても、漱石にとっては特別なにをいうほどのことでもない女だったのかもしれない。

 とまれ、ここから物語は坊つちやんのつけたあだ名が一人歩きすることになる。

 清は、坊つちやんにとって自分でつけたあだ名を手紙で知らせるくらい身近な存在だったということだ。松山時代の坊つちやんにはどうでもいいことを話せる気の置けない人がそばにいなかったのかもしれない。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.390)

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 明治の浮世絵(錦絵)。江戸の浮世絵美人画とはずいぶん様変わりしてます。西洋の油絵の技法が日本の画界にもだいぶ浸透してきている頃でしょうか。

 これも、やがて写真にとって変わらられていく。その写真も今やデジカメを超えて写メだもんね。

 写真がこんなにも身近な存在になるなんて思ってもみなかった。町の写真屋が消えていくわけだ。今に見てろそのうち卒アルも消えていくから。

 

【タイムラプス】令和6年2月2日(金)7:55〜9:47の伊豆長岡の空。27秒。

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