今日は、某委員会主催の現役作業療法士を招いての講演。
用意された演題は「転倒予防の生活上の対策〜高齢による機能低下の視点から〜」。
講演が始まる前、寄り集まった年寄り連中が、転倒を予防するよりもどうしたら転倒しないか知りたいわねえ、と和菓子を頬張りながら勝手なことを言ってる。それを小耳に挟んだ市の人が、予防する前に倒れたらその時は病院の世話になるしかないわね、と呆れ気味に仰っていた。
講師の説明で印象に残ったのは「足の裏マッサージ」。
「老化は足から来る」とはよく言われることだが、それは、年を取ると足腰が弱くなって外出する機会が減るからだと思っていた。
それがどうも違うらしい。足の踏ん張りが効かなくなることをいうらしい。
講師の方が言うには、足の踏ん張りを効かすためには、入浴中や入浴後に、足の筋肉をほぐしてやるのが効果的なんだとか。
足の筋肉が固いと、どうしても踏ん張りが効かず、後ろへ転倒することが多いのだそうだ。
ああ倒れる倒れると思いながら倒れてしまうってやつですね。
思い当たることがあります。大ありです。最近はそればっかです。
夏にバイクで転けたのも、元はと言えばそれが原因です。脚立に乗っかりながらバランスを崩して落っこちそうになったのもそれが原因です。
すべて納得です。すべて年を取ったから起こる現象なんですね。
それで、足の筋肉をほぐすことによってなんぼか老化を防げるんだそうです。防げるというよりも老化が遅くなるということなんでしょうね。
私も講師から軟膏を借りて足の筋肉をほぐしてみました。いい感じです。おっ、手の指が足指の間にスルッと入るようになりました。
でも、人間って死に向かって老化していくのが自然なんだから、無理して老化を遅らせることもないかな。そんな印象を持ちました。
文句ばかり言う出来の悪い聴講生でごめんなさいね。
【きょうの一枚】手作り和菓子。
「きんつば」(上)と「いちご大福」(下)の2種類。どちらも重鎮の自作。これで100円だもの安すぎるでしょ。材料や手間賃を考えたらもっと高くしてもいいんじゃないか。
【書】「龍(竜)」リュウ・たつ(No.1,653)
「龍」は象形。つのをはやし、大きな口をあけた頭部をもたげ、(四本の足を持つ)大蛇に似た長いからだをくねらせている形にかたどり、「りゅう・たつ」の意を表す。常用漢字の「竜」は俗字による。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版)
【ディジタル画】『坊つちやん』その12(No.1,093)
「坊つちやん三」に出てくる下宿先の主人は、骨董が趣味らしく、いろんな古いものを「坊つちやん」に見せる。
きょうは「華山」の掛物が登場した。
「華山」といえば渡辺崋山のことかと思いきや、「華山には二人ある」という。二人の華山とは、渡辺崋山と横山華山。漱石はどちらの掛物とも明らかにしないが、「花鳥の掛物」とあるから、たぶん横山華山の方ではないかと思って「寒山拾得」を添えた。
横山華山は江戸時代後期の画家で、「山水・人物・花鳥画を得意とした。福井藩松平家の藩医の家に生まれ、西陣織業を営んでいた横山家の分家の養子となった」と松本松栄堂のサイトにある。
【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.373)
江戸の変体仮名第36弾。「や」の部。
「浮世絵」品川の遊女。
髪の毛のなんと繊細なことよ。一本一本が丁寧に描かれている。
ほんと、浮世絵には学ぶべきものがたくさんあるなあ。
時代はディジタルになったが、それでもこうして日本の名画に触れることのできる僥倖を噛み締める。
【タイムラプス】令和6年1月16日(火)6:49〜8:59の伊豆長岡の空。32秒。
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