いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

塵芥かぶり品々四方拝(あ) 

【きょうの一枚】北隣家の物置から出された品々。

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 洗濯機を回していたら玄関で声がする。誰かと思ってドアを開けたら外に若い男が立っていた。

 その人が私にチラシを寄越し、便利屋だと名乗る。

 チラシに目を通した。そこには東京・立川のお店の住所が書かれてあった。

 わざわざ立川から来たのかと思って労ったら、近所に用事があってついでに立ち寄ったと言う。なんだそういうことか、よくある手だ。

 その男の人は、過去に使って不要になったテレカとかタンスの奥にないかと言う。タンスを見せてもらっていいかとさらに突っ込む。なるほど、問答無用で家宅侵入する気だな。

 そう思ったから事情を話した。

 孫と一緒に住むことになって部屋の間仕切りを優先した。その際不要になった物を外の小屋に仕舞ったが何を仕舞ったか判らない。使わなくなった食器も車庫に食器棚ごと移した。

 と言ったら、家の中に入ろうとしなかった。ならば小屋を見せろ食器棚を見せろと食い下がる。

 それで小屋と車庫とに案内したが、金にならないと踏んだかどうかすごすご引き下がった。

 よほど仕事がなくて困っているのだろうと思ったが、こっちだってよほどお金がなくて困っている。

 困った者同士顔を突き合わせても埒があかない。まあ、商売にならなければ相手に引き下がってもらうしかなかろう。

 ということで、引き下がってもらうことにした。

 と、今度は北隣家の奥さんが声をかけてきた。不要になった品があるから持っていけと言う。その奥さんからは以前に地球儀をいただいたことがある。それに味をしめて、私なら不要になったものを引き取っていただけると判断したのかもしれない。便利屋に感化されたといったふうに、便利屋が去ったタイミングで声をかけてきた。

 隣家の裏に回ってみた。そうしたら、外の小屋に過去の不要物がたくさん仕舞ってあった。床マット、果実酒瓶、電気スタンド、間仕切りカーテン、プラスチック棚、ガラスコップ……。

 どれも不要だったけど、困っている奥さんの顔を見たら、要らないと断れなくなった。それで、いただいてきた。

 いただいたはいいが、どうするのこれというのばかり。困った困ったカミさんに見せられない。カミさんが伊豆へ来る前になんとかしなくては……なのである。

 

【書】「歴」レキ・へる(No.1,654)

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 歩く意の止と、厤(レキ。順次にならぶ意)とで、次々にめぐる、「へる」意。常用漢字は省略形による。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版) 

 

【ディジタル画】『坊つちやん』その13(No.1,094)

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 「坊つちやん三」に出てくる下宿先の主人は骨董が趣味らしい。いろんな古いものを「坊つちやん」に見せる。

 江戸時代後期に活躍した画家に二人の「華山」がいる。渡辺崋山と横山華山。前回は、横山華山の「寒山拾得」のうちの「拾得」を描いたが、今回は同じ「寒山拾得」のうちの「寒山」を描く。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.374)

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 江戸の変体仮名第37弾。「ゆ」の部。

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 歌舞伎狂言で名高い品川「鈴ヶ森」の歌舞伎役者。「鈴ヶ森」は八百屋お七が処刑された刑場としても知られる。

 

【タイムラプス】令和6年1月17日(水)6:44〜9:11の伊豆長岡の空。35秒。

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