いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

薬局の棚春の風細やかに(あ)

【きょうの一枚】定期検診でいつもお世話になる薬局。

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 先週金曜、病院から電話があった。

 病院から電話をかけて寄越すなんて今までなかった。だから少しく慌てた。

 要件はなんだと訊いたら、なんのことはない、処方した薬が切れる頃だと思って電話したとのこと。病院へ来いってかい?

 世知辛らい世の中になって、病院としても昔のように黙っていても客が寄ってくる時代ではなくなったのかもしれない。人の悪いところを治すのが病院の役目だと思っていたが、内情は火の車なのだろう。それで営業に走り出した。どうもそんな印象です。

 病院を出るときに言われた。「お薬が切れたあたりにまた連絡します」。

 連絡しなくていいよと言い返したいところだが、そうは言わなかった。「ありがたいことです。助かります。うっかり忘れているかもしれないのでお願いします」と言い置いて診察室を出てきた。

 今回処方してもらったのは2種類の薬だけ。主治医も薬局も、前に出した薬がまだ残っていることをちゃんと知ってた。なんだ、知ってたのか。

 今回の検査で、血糖値も血圧も下がった。薬のせいだ。前回は薬を飲まずに甘い炭酸をバカスカ飲んだから、それが如実に反映された。今回は病院の言うことをちゃんと聞いて薬を飲み、喉が渇くと麦茶を飲んだ。

 それがよかったみたい。薬を飲む飲まないでこうも違うんだ。

 体のいい薬漬けだ。お年寄りは薬漬けによって延命を余儀なくされ、施設に入れられ、金をむしり取られる。

 長寿がめでたいだなんて誰が言った。金を吐き出させるために長生きさせられているだけではないか。ちっともめでたくなんかありゃしない。

 ほれ見ろ、周りはみんな金を残して早く死ねという顔をしている。やがて自分がそうなるとも知らずに。

 フォークソングの神様と謳われた岡林信康は、かつてこんな歌を歌っていた。

 ♪ガイコツが けらけら笑ってこう言った どうせ てめえらみんなくたばって おいらみたいになっちまうのによ……♪

 

【書】「稟」リン・くら(No.1,652)

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 米ぐらの象形に禾(いね)を増し加えて、こめぐらの意。のち、おもに「うける」意に用い、米ぐらの意には广 (やねの意)を加えた廩を用いる。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版) 

 

【ディジタル画】『坊つちやん』その11(No.1,092)

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 「坊つちやん」と来たらマドンナを抜かすわけにはいかない。で、今回は「マドンナ」。本名は遠山ステ。えっ、そんな名前だった?

 マドンナ役には、なぜか美女が選ばれる。

 ちなみに「坊つちやん」から見たマドンナ評は、「水晶の珠を香水で暖ためて、掌へ握つてみたような心持ち」の人だそうです。どんな女性だ? ここは文章から読者に想像してもらうしかないですね。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.372)

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 江戸の変体仮名第35弾。「も」の部。

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 『浮世絵』品川の一部。大山詣や江ノ島岩屋巡りの他に「大師参り」というのもあったんですね。お金に余裕のない人は川崎あたりで手っ取り早くお参りしたことにしてたのかな。

 

【タイムラプス】令和6年1月15日(月)6:52〜8:56の伊豆長岡の空。31秒。

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