いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

天高く燃えよ焦がせよ松毬(あ)

 思いつくままに今年の十代ニュースを挙げる。

 思いつくままってえことは、このブログと一緒だな。

 私はなんでブログを書いてるんだろう。最近ふとそんなことを思ったりする。別に書かなきゃいけないということもないんだから、書くのをやめたっていいんだ。

 でも、書く。なんでだろう。

 きっとそれが楽しいんだな。だから続けられてる。

 同じようなことを言ってるのに、表現をひねると伝わるニュアンスも微妙に異なってくる。その微妙な伝わり方をあれこれ考える。こう言ったらあの人はどう受け止めるだろうと頭を思い巡らすのが楽しい。変な趣味。でも、それがいずれその人にしか表現し得ない独自の文体になるんでしょうね。

 8月7日(月)朝、近所のくねくね道路を下っていたらスリップして転倒した。跨っていたは愛車スーパーカブ50cc。

 朝いちばんで市役所へ市の広報紙の不足分をもらいにいく途中だった。

 そこは寺の墓地の坂道で、左が石垣の崖、右の谷間に墓石が立ち並んでいた。いつもお世話になっているバイク屋のおじちゃんに、今度の修理点検の時にタイヤを替えないとね、溝がすり減って危ないよと言われていた。それをうっちゃっていた矢先のカブ自爆事故だった。 

 あのとき素直におじちゃんの言うことを聞いとけばよかったな。後悔先に立たず。

 坂道は前日に降った雨で濡れていた。坂は緩やかに右にカーブしていて、正面は崖を石垣で固めてある。このままのスピードで突っ込んだら石垣に激突する。と思って咄嗟にブレーキに手をかける。ああ、ぶつかるぶつかると思って激突を避けたが、今度はそのままカブもろとも右側に転けた。雨に濡れてる道でブレーキをかけたらどうなるか判りそうなものなのにブレーキをかけてしまうんだからお馬鹿としか言いようがない。案の定すってんころりん。だから言わないこっちゃない。

 そこへ白い車が坂道を降りてきた。運転席から飛び出した人は顔見知りの人だった。みっともないところを見られてしまったという気恥ずかしさが先に立った。が、立ち去る気配がない。どころか「大丈夫ですか?」と寄ってくる。

 その人は、「救急車を呼ぼうか? 警察を呼ぼうか?」と声をかけてくれたが、お勤めに出かける途中だろうからと全て断った。

 車が立ち去って一安心と思ったら、これまた知り合いの人が坂を歩いて上って来た。朝の散歩だろうか。

 その人はご自身のケータイで救急車と警察のワゴン車を呼んでくれた。

 ややあって救急車が到着。続いて警察ワゴン車が到着。下の墓地と上の墓地の境にちょうど四阿があって、そこが墓参の駐車場になっていた。そこへ2台の車が駐まる。

 私は救急車に乗せられ救急員の応急手当てを受ける。応急手当てを受けているところへ警察のワゴン車がやってきて、事情聴取を始めた。私は冷静(のつもり)に聴取に応じた。すると、警察の人は「自賠責保険証があるはずだ。それを見せろ」としつこい。今は持ってない家にあると告げると、では家まで行くと言って引き下がらない。保険証がないことにはどうにもならんといった剣幕に気圧されて家まで案内する。警察はカブを操縦してワゴン車の後をついてきた。カブは平気だったようだ。

 家のレターケースを弄って保険証を警察に渡したら、警察の人は「これだこれだ」と言ってワゴン車でコピーして戻ってきた。戻ってきて「病院はどうしますか?」と言うから、大した怪我でもないから行きませんと告げる。その時はもう救急車は引き払っていた。私の意思を確かめたあと、警察のワゴン車も引き上げた。

 と、何があったんだとばかりに隣の奥さんが飛び出して来た。血だらけシャツの私に言う。「こういうのは後から症状が出るから今は平気でも診るだけ診てもらったほうがいい」。

 そのアドバイスを受け、それもそうだなとかかりつけの病院名を告げる。が、隣の奥さんは知らなかった。で、私がナビを務めてその病院まで連れて行く。これじゃどっちが連れて行くんだか判らない。

 病院に着いた。そこの院長先生曰く、施設の豊富な大きい病院で精密検査をした方がいいと、ここでもまた救急車救急車を手配してくれる。そして、肘の傷を縫ってくれた。

 地元の大病院で精密検査を受けたら鎖骨骨折が判明。肋骨もやられているかもしれないとその日に入院。

 即決でその病院に入院し、それから1週間ほど世話になって別の病院に転院(その病院はリハビリ施設がなかった)。トータルで入院に3週間ほどかかった。

 

【きょうの一枚】バケツいっぱいの松ぼっくり。

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 今日(12/30)、庭の黒松によじ上って収穫しました。これを薪ストーブの焚き出しに使います。

 

【書】「遷」セン・うつす(No.1,636)

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 辶と〓(セン・遷から辶のパーツを取り除いた形。抜け出る意)とで、他所に「うつる」意を表す。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版)

 

【ディジタル画】『道草』九十七No.1,076)

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 健三は歳末の商店街を歩きながら考えた。

 「御前は必竟何をしに世の中に生れて来たのだ」。

 それをそのまま自分への問いに置き換えてみる。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.356)

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 江戸の変体仮名第19弾。「て」の部。

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 『道中膝栗毛発端』の挿絵参照。

 

【タイムラプス】令和5年12月30日(土)6:29〜9:00の伊豆長岡の空。37秒。

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