いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山里に命繋ぐや年用意(あ)

 今年最後の移動スーパー。

 次は年が明けた元旦に来る。

 うわっ、元旦から仕事か。正月くらいゆっくり骨休めすればいいのに。正月休みもないのか、働くのって大変だな。

 移動スーパーの若い店主さんに訊いた。

 「なにを買うか迷ってるんだけど、おすすめはないですか?」

 「正月ですから、お供え餅なんかどうですか? ここにありますよ」

 「餅か、餅じゃしょうがねえなあ」

 お供え餅棚の反対側の移動スーパーのガラスケースを見たら、紅白のかまぼこがずらり並んでいた。

 これで正月料理を作れってか。

 元旦もなく働く人に言われたかねえよ。

 そうだ。シチューにすべえ。

 あったかシチューだ。

 冷たい木枯らしも身に沁みるし、これで体を温めよう。薪もたんまりある。

 「じゃあ、にんじん、じゃがいも、牛乳をもらうわ。おにいさん、いくら?」

 

【きょうの一枚】室内正月飾り。

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 近所の年配女性の方の手作り。稲もご自分で鉢植えで育てたのだそうです。目の金ボタンは、お孫さんの制服からいただいたものでしょうか。

 「どうぞ、公民館に飾ってください」とのことで、ありがたく事務室入り口に飾らせていただきます。こいつは春から縁起がいい。

 直木賞作家の中島京子さんも言ってます。

 「辰年という自分の干支は結構気に入っています。干支のなかで唯一架空の獣で昇り龍というイメージもいいですよね」。

 

【書】「親」シン・おや(No.1,631)

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 見(みる)と、音を表す〓(シン。親から見のパーツを取り除いた形。近づく意→至)とで、近づいて自分で見る意、ひいて「みずから」の意。転じて「したしい」「おや」の意。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版)

 

【ディジタル画】『道草』九十二(No.1,071)

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 健三の細君は言う。

 「貴夫(あなた)に気に入る人は何うせ何処にもゐないでせうよ。世の中はみんな馬鹿ばかりですから」。

 健三は、「大掃除の時にも懐手をしたなり澄ましてゐた」り、「行李一つ絡げるにさへ、細紐(ほそびき)を何う渡すべきものやら分らなつた」くらいの人物である。

 話すことは立派なくせしていざやるとなると何もしない人。いますね、そんな人。まるで、偉そうに踏ん反り返っているどこかの教員みたい。 

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.351)

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 江戸の変体仮名第14弾。「せ」の部。

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 「まご」は「馬子」。「馬子にも衣装」の「まご」ですね。

 

【タイムラプス】令和5年12月25日(月)6:17〜9:35の伊豆長岡の空。24秒。

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