いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山茶花や明日の見える鏡欲し(あ)

【きょうの一枚】サザンカ(山茶花)。

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 庭の奥に可憐に咲く。

 先日カミさんが伊豆に来たとき、これから咲く花としてちょうどいいと思って仏壇の献花にしようと手折った。

 庭のは薄桃色に咲いたけど、カミさんの実家に活けた山茶花はどうだろうか。仏壇でちゃんと花開いているだろうか。

 山茶花といえば季語は「冬」。

 この花が咲くと一気に冬が来たなあと感じます。

 今年は特に残暑が長引いたせいか、秋を飛び越えて一気に冬が来たという印象です。

 ♪山茶花山茶花咲いた道 焚き火だ焚き火た落ち葉焚き♪

 文部省唱歌です。この歌を聴いて歌っても、山茶花の咲かない雪具で育ったからいまいちピンとこない。

 しからば大川栄策の「山茶花の宿」はどうか。

 ♪曇りガラスを手で拭いて あなた明日が見えますか♪

 そのときはもう大人になっていたから「他人の妻」を愛してしまった切ない男の思いがなんとなく判るような判らないような感じがしました。大川栄策の心に響く歌唱力がしんみり胸を打ったのかもしレません。

 そうか、あのときはまだ明日が見えていたのかもしれないな。

 今は、明日が見えない。いや、明日を見ている余裕なんてない。気がついたら目が覚めて勝手に明日になっていたという感じです。

 

【書】「徳(德)」トク(No.1,578)

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「德は、彳と直(チョク)とで、まっすぐな心で正しい行いをする、まっすぐな心の意を表す。」(『旺文社漢字典第2版』)  

 

【ディジタル画】『道草』四十一(No.1,018)

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 「夫婦の心の奥には健三に対する一種の不安が常に潜んでゐた」

 「彼等が長火鉢の前で差向ひに坐り合ふ夜寒の宵などには、健三によく斯んな質問を掛けた」

 「『御前の御父ツさんは誰だい』」

 「彼は苦しめられるやうな心持がした。時には苦しいより腹が立つた」

 こんな馬鹿馬鹿しい質問に、相手が満足する答えを投げ与えないといけない健三にとっては忌々しいものの何物でもない。

 

【昭和の風景】東海道五十三次「三条大橋」白黒(No.298)

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 いよいよ東海道の終着点「三条大橋」に来ました。

 長い旅だったけど、得るものがたくさんありました。

 ありがとうございました。

 

【タイムラプス】令和5年11月2日(木)7:05〜10:22の伊豆長岡の空。24秒。

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