いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

訪れる人なき里の冬木立(あ)

 某委員会忘年会に招待されて、久々に鯨飲した。

 調子良く呑んでいたら、いつの間にか我を忘れて浴びていた。  

 私は毎日晩酌を欠かさないが、こんなに呑んだのは久しぶり。いや、初めてかもしれない。

 仲間の奥さんの車に突っ込まれ、半ば担がれるように帰ってきた。

 七十を過ぎて体力がめっきり衰えた。こんなはずじゃなかったということばかりだ。それが、年を取るということなんだろうな。しみじみ。

 家についてそこら辺にぶん投げといてくれと頼んだが、そうさせてはくれなかった。

 ベッドの部屋まで引き摺って行ってウインドブレーカーのまま寝かしてくれた。

 ともかく体が異変をきたしている。

 そろそろ南無阿弥陀仏を唱えた方がいいかもしれない。

 

【きょうの一枚】電話線の引っかかった木。

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 今度風が吹いたら倒れそうという危険な木を見に行った。

 樹木に詳しい人に訊くと、電話線が絡まっているのは「胡桃の木」だという。私には判らない。

 ちょっとの風が吹いたくらいでは倒れそうにないと、その道の人は鑑定してくれたが、そうは言ってもいつ倒れてもおかしくない状態であることに通りがかりの人は不安気だ。

 道路脇に立てられるコンクリートの柱には二種類ある。「電柱」と「電信柱」だ。「電柱」は電力会社のもので、「電信柱」は電話通信会社のものだ。我々にはどちらも同じように見えるが、柱に貼られるプレートを見ればその違いが素人にもわかる。

 そんな違いも知らずに、この歳まで生きてきたことが恥ずかしい。

 今回、切れそうだと言ってきたのはNTTの電信線の方だった。

 コンクリート柱のプレートにちゃんと「NTT」と書いてある。

 今日は朝から風が強かった。この風で例の木が倒れないかと心配で見に出かけた。

 倒れてなかった。しばらくは平気なのかも知れないが、一応NTTに連絡を取っておくことにした。倒れる可能性があるのに何も手を打たなかったと責任を問われても困る。一般に役員になりたがらない人は、そういう責任が後からついて回るからじゃないかな。誰かが役員を引き受けなくてはならないことは判っているのに、だからと言ってそれが何で俺になるわけ? という思いがあるのかもしれない。

 

【書】「鋸」キョ・のこぎり(No.1,622)

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 金と、音を表す居(ぎざぎざの意→齬)とで、歯のぎざぎざした「のこぎり」の意を表す。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版)

 

【ディジタル画】『道草』八十三(No.1,062)

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 この時代、暖を取るのに主に湯たんぽを使った。

 全集注解に「湯たんぽにも陶器製の安いのがありますし、銅器製のがありますし、上等にすると舶来のゴムの湯たんぽがあります」(『増補夫人の日常生活法』)とある。「舶来のゴムの湯たんぽ」ってどんなんだろう。

 廉価な陶器製の湯たんぽを抱く幼女を絵に描いてみようと思ったが、長火鉢にあたる成人女性の方が絵になると思ってそうした。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.342)

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 江戸の変体仮名第5弾。「お」の部。

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 今日も『膝栗毛』のお笑い挿絵をどうぞ。

 

【タイムラプス】令和5年12月16日(土)5:50〜7:27の伊豆長岡の空。22秒。

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