いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

よりどりの茶器を並べて年惜しむ(あ)

 午後、三島・梅名の病院で定期検診。

 まさかの数値にびっくり。主治医はもっとびっくり。

 空腹時血糖値が、これまで見たことのない数値に跳ね上がっていた。HbA1c値も二桁を優に突破していた。

 実は薬を飲んでないと白状すると、主治医が語気鋭く言った。

 来院するたびに薬を処方しているけど、飲まないんだったら出しても意味がない。薬は飲んでくれてると思ってるから出すのであって、飲まないんだったら今後一切出しませんよいいですね。

 このことは奥様にも伝えておきます。連絡先はバイク事故で来られたときに控えておきましたので、そこへ電話します。

 うちへ帰ったらカミさんから電話があった。

 カミさんは私の症状など知ったことかというふうに、「電話があったけど、沼◯だというから出なかったよ」と言って寄越した。

 いや、それ今日行った病院からだから。

 

【きょうの一枚】いただいた茶器。

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 いただいた茶器に、きのう(12/11)作って余った白菜鍋を盛った。

 これをくれた方は茶道に使う茶碗だと言ったが、構うものかと白菜汁をすくって入れた。

 たんまり余っていた白菜汁に、きょう(12/12)さつま揚げと生椎茸と青森産鱈切り身を入れて温めた。あっ、それと絹豆腐。これにスーパーで買ってきたおにぎりが加われば立派な晩飯です。

 茶器の箱が、これまた立派な木箱で、蓋に「茶盌」と大書され、脇に「京焼白刷毛目茶碗」と題簽があった。高そう。

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【書】「頷」カン・あご(No.1,618)

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 含(カン。口にふくむ意)に頁(顔)を加えた字。(『旺文社漢字典第二版』ディジタル版)

 

【ディジタル画】『道草』七十九(No.1,058)

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 「産婆は何時頃生れると云ふのかい」

 「何時つて判明云ひもしませんが、もう直ですわ」

 「用意はできてるのかい」

 「えゝ奥の戸棚の中に入つてゐます」

 奥の戸棚に何が入ってるって?

 小布団二枚、木綿で覆をした毛布、油紙数枚、ガーゼ及び脱脂綿、差込便器、タオル数枚、瀬戸引金盤数個、イルリガートル、石鹸、湯タンポ、急須、胞衣(えな)入れ、バケツ、蝋燭、葡萄酒、アルコール、硼酸、オレーフ油、などなど。(『婦人衛生雑誌』大正4年3月)

 うわ、自宅での出産には、これだけ必要なのか。

 こりゃ確かに一から病院の世話になった方が楽だわ。

 

【昭和の風景】『東海道中膝栗毛』(No.338)

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 今日から江戸の変体仮名の勉強。これをマスターしないと黄表紙は読めない。

 仮名はもちろん平安女流文学の発展に貢献したが、元々仮名は漢字(仮名に対して真名と言った)を崩した「くずし字」だった。崩す前の元はどんな漢字だったかによって仮名の出来具合が異なる。だから「あ」だけでも数種類の変体仮名がある、てなことになった。ちなみに「あ」は「安」を崩した字である。

 明治になって活版印刷が普及し、「あ」なら「あ」を一つの仮名に統一する必要が出てきた。そこで、ただの変体仮名の一つにすぎなかった「あ」が「あ」という活字に昇格した、というわけだ。以下同じ。

 だから江戸時代に普及した黄表紙本を楽々読むためには、活版印刷が普及する以前の変体仮名読解教育にまで遡らないといけない。

 

【タイムラプス】令和5年12月12日(火)6:08〜9:56の韮山方面の雨空。28秒。

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