カミさんがやって来た。
酒は重たいし家まで運び上げるのが大変だから、来たら車で運んでもらおうと手ぐすね引いて待っていた。で、用事を終えた帰りに酒を買って来てくれとメッセージを送ったら、それを読んでいてくれたみたい。最悪、雨に降られながら酒を運ぶことを考えたが、そうならずに済んで助かった。
カミさんは、重い荷物を車から下ろして言ったものだ。「いいちこが高い」。
いいちこが値上がりしたことは知っていた。まだカブを動かしていた時分に値上がりを知って買うのを我慢した。で、カミさんが来たらカミさんの車で運んでもらう腹づもりでいた。で、その通りに事が進んだ。しめしめ。
このところの値上がりラッシュが今頃になってボディブローのように効いてきた。蓄えのない純粋年金者にとって甚だ生きづらい世の中になったものだと思う。
なぜか、みんな文句を言わないで当たり前のように値上げを受け入れている。果たしてそれでいいんだろうか。毎日生きていくのがやっとなのにみんな我慢している。そんなんでいいんだろうか。ここで高田渡の♪値上げは全然考えぬ(中略)値上げに踏み切ろう♪ という歌が聞こえてきた。
お年寄りをいたわりましょうと言っている裏で「早くくたばりやがれ」とベロを出している顔が見え隠れする。
悔しいからもう少し生き延びてやれ。庶民のささやかな抵抗として、そう思う。
そんな私って、偏屈でひねくれた性格の持ち主なんだろうか。
【きょうの一枚】タイザンボク(泰山木)の花。
北三軒隣の家の庭に咲く。
この家の所有者は普段は埼玉県に住んでおられる。この前来た時に庭木をだいぶ剪定されたみたいで、枝が庭に積み上げられたままになっている。
泰山木もずいぶんすっきり剪られたが、それでも大ぶりな白い花を忘れずに咲かせてくれた。
自分の庭の所有ではないけれど、近所のよしみで毎年咲くこの時期を楽しみにしている。
【書】「惑乱(亂)」ワクラン(No.1,432)
「①迷い乱れる。②人の心を惑わし乱す。「惑乱黔首ケンシュをワクランす」<史記・始皇紀>(『旺文社漢字典第2版』)
「惑」は、心と或(ワク。あるいはの意)とで、心にあるいはと思いまよう、「まどう」意を表す。
「乱(亂)」は、〓1(ラン。亂の右半分のパーツを取り除いた形。みだれた糸巻きを両手でほぐすさまで、「乱れる」の原字)と〓2(乱の右半分のパーツ。おさえる意)とで、みだれを「おさめる」意。
【ディジタル画】『彼岸過迄』風呂の後 四(No.872)
「東京の朝日新聞に児玉音松とかいふ人の冒険談が連載された」そうだ。
『彼岸過迄』の主人公・田川敬太郎は熱心にそれを読んだという。
児玉音松なる人物は実在の人物らしい。当時はかなりその存在を知られた人のようだが私は浅学にしてその人の名を知らなかった。
かように、知れば知るほどに知らないことが増えてくる。それがまた楽しい。だから人はとめどなく本を読むのでしょう。
【昭和の風景】154
津軽凧武者絵から少し離れてみたが、やっぱり龍につきまとわれている。龍ばかり描いていたら人の頭にツノが生えてきた。
でも、こういう画もディジタルで表現していきたい。
【タイムラプス】5/20(土)7:59〜9:44の伊豆長岡の空。39秒。