いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

コスモスの道に防犯カメラかな(あ)

 テーブルができてから、庭で過ごすことが多くなった。

 不思議なもので、風に散る落ち葉をせっせと拾うようになった。それまでは舞い散る落ち葉を拾いながら、なんでこんなことをしなくてはいけないのかと思ったりした。今は平気。

 拾った落ち葉はゴミ袋に捨てる。ゴミ袋は庭用のやつを下屋ふうのスペースに隠してある。別に隠しておくつもりはないけど、なんとなく陽の当たるところを避けてそうしてある。野焼きの習慣がなくなってから日向に置くのをやめた。これも、なんとなく。

 そこに金木犀が植わってあって、落ち葉を捨てるたびに金木犀の香りが服に染み込む。

 金木犀は、昔は雪隠の近くに植えていたそうな。だから、金木犀の匂いを嗅ぐと、お尻に冷たいお釣りが跳ね返ってくる便所を思い出す。それをいつからともなくぼっとん便所と言うようになった。

 最近は、道を歩くと至る所から金木犀の甘い香りが漂ってくる。それをかぐにつけ、そこはかつて雪隠のあった場所だったんだなと思うけど、最近の家の作り按配からいうとどうもそうでもないらしい。金木犀はトイレとは別の方向に植わってあったりする。わざわざそんなことしなくたっていいのに。

 

【きょうの一枚】ごみ収集所に設置した防犯カメラ。

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 これで、ゴミをきちんと出してくれるかどうか甚だ心もとないが、ないよりはマシ。

 でも、こんなの、昔はなかったよなあ。なくてもみんな神様がどこかで見ていると思ってた。嘆かわしや、安全もお金で買う時代になったか。

 

【書】「賢」ケン(No.1,558)

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「貝と臤(ケン。かたい意)とで、かたくて良い貝の意。ひいて、すぐれている、「かしこい」意に用いる。」(『旺文社漢字典第2版』) 

 

【ディジタル画】『道草』二十一(No.998)

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 健三はもう少し働く決心をする。そしてそれを、「月々何枚かの紙幣に変形して黙って細君に渡す」。細君は別に嬉しい顔もしない。健三も優しい言葉の一つもかけない。

 そこで突然、『道草』の細君と『東京物語』の東山千栄子さんが重なった。苦しい生活の中にあってもささやかな微笑みを絶やさない女性。健三はそういう女性を理想の像に思い描いていたのかもしれない。

 男の幸せってなんだろう、女の幸せってなんだろう。描きながら、そんなことを思っていた。

 

【昭和の風景】東海道五十三次「石薬師」白黒(No.278)

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 どこにもありそうな田園風景のようだけど、そこで幼い頃を過ごした人にとっては、他と比べるべくもないかけがえのない風景なんだろうな。

 思い出がいっぱい詰まってる。

 孫たちが一時暮らした伊豆というところは、孫たちにとってはどんな場所だったんだろう。思い出がどれほど詰まってるんだろう。  

 

【タイムラプス】令和5年10月13日(金)5:41〜8:02の伊豆長岡の空。35秒。

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今年の富士山の初冠雪は10/5(木)だと発表したが、こちら側からは頂が白くなっているふうに見えない。ここから見える富士山はまだ黒いまんまなのかな。