庭の隅に遊んでいた厚い合板ベニヤでテーブルをこしらえた。
できたてのテーブルに淹れたてのコーヒーを置いてみる。
ケータイで音楽を流してみる。
そうしながらディレクターチェアに体をもたれかけていたら、小鳥がどこからともなく飛んできて渋柿をつつき始めた。
なんという小鳥だろう。ガチャガチャ鳴き声を立てながら熟した柿をつついている。
小柄な鳥は目白に見えなくもない。が、葉蔭でよく見えない。第一、目白は秋には姿を見せないし渋柿をつつかない。なんという鳥だろう。
まあ、いいか、好きにさせるさ。
夕日を浴びてオレンジ色に熟した柿が嘴の攻撃を受けている。野太いカラスではない。
目を転じて八重桜の木を見る。
幹がスカスカで、色づいた落ち葉を庭に敷き詰めている。ヨボヨボで今にも倒れそうな老木だけど、樹皮は意外と艶々している。家が建つずっと昔からここに生え住んでいたんだろうな。樹齢何年だろう。
これまでいろんな歴史の浮き沈みを見てきた老木も、こうして頑張って命を繋いでいる。よし俺も頑張ってみるか。あと何年この世にいられるか判らないけれど。
そんなことを思いながら、ぐるり庭を眺めまわした。
【きょうの一枚】第3回区内清掃。
先週日曜の雨で、今年最後の区内清掃はきょう(10/8)に延期になっていた。
一週間延期したことによって、借りた軽トラと運転手が確保できるか心配だったが、なんとかなった。みなさんの協力があればこそです。ありがとうございました。
【書】「儀」ギ(No.1,553)
「義 (ギ。礼にかなったさま・よい・みち・いみの意)に人を加えて、義と区別し、おもに、礼にかなった行いの意、ひいて「のり」の意に用いる。」(『旺文社漢字典第2版』)
【ディジタル画】『道草』十六(No.993)
「吉田と島田とはある日の午後連れ立つて健三の玄関に現れた」。
島田は、健三がまだ幼かった頃の思い出話をする。
「健三は昔此男(養父の島田)につれられて、池之端の本屋で法帖を買つて貰つた事をわれ知らず思ひ出した」。
そのとき健三が持っていたのが董其昌の折手本。
かつて書をやったことのある人は董其昌(とうきしょう)を知らない人はいない。中国・明時代に活躍した人。書では行書・草書を得意とした人として日本でも著名。
【昭和の風景】東海道五十三次「宮」色付き(No.273)
社から引き出された暴れ馬を鎮める勇壮なお祭りのシーンだろうか。
すごい人の数だ。やがてこの馬が山車に取って代わられるのだろう。
観客はもっぱら女性で、暴れ馬が飛び込んで来れないように安全な家屋に身を潜めて観戦している。
【タイムラプス】令和5年10月8日(日)5:50〜7:24の伊豆長岡の空。23秒。