撫子の花咲く家の欠伸犬（あ）

　朝いちばんで天城・月ヶ瀬まで湧き水を汲みに行く。途中、天城中学校の下を通る。通るたびにちょっと立ち寄ろうと思うが、水を積んだカブではそうもいかない。で、いつも素通りする。
　水を下ろしてiPadで古代文字とディジタル画を描く。ipadは今や私の生活に無くてはならない暇つぶし具である。今後はこれでConceptsの操作をマスターするつもりでいるが、まだ取り掛かっていない。いずれ、そのうち、ね。
　ミニトマト無人販売開始時刻にまだ間があったので、少し早めの昼食を摂る。
　昼食はインスタントラーメン。袋のインスタントラーメンは、いつも切らさないようにカメさんデーなどで買い溜めておく。いわば我が家の非常食。水と火さえあれば飢えを凌ぐにはこれ以上のものはない。
　最近のラーメンはインスタントといえどなかなか馬鹿にならない。袋に書かれた作り方の通りに作ると、立派なラーメンに仕上がる。それ専用の3分間砂時計もちゃんとある(本当は専用じゃないけど)。これに長ネギを縦長に切って入れ、冷蔵庫のカニカマを放り込み、焼き海苔を四つ切りにして載せる。たったこれだけだが、外で食ったら450円は取られる。チャーシューなんて要らない。
　こう書いてきて、おっといけない、例の癖でどうでもいいことをダラダラ書いているなと気づく。でも、この、どうでもいい時間が自分にとってかけがえのない時間だったりするんですよね。
　この世の中、意味の無い時間なんてどこにもないから。ぼーっとしてる時間も、その人にとってはちゃんと意味のある時間だから。「のほほんと生きてんじゃねえよ」とチコちゃんに叱られそうだけど、「のほほん」だって意味ある人生だから。

【きょうの一枚】ムシトリナデシコ(虫取撫子)。

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　ミニトマト無人販売所の家の脇に咲いていた。
　何の花だろうと「花しらべ」に当たったら、最初「ハマカンザシ(浜簪)」と出た。が、どうも葉の形が違う。で、ムシトリナデシコと断定した。無人販売所の家の人に訊いてみようにも、家の人が見当たらないので、自分で勝手にそう判断した。「ハマカンザシ(浜簪)」の方が花の名としてはいい名をもらったと思うけど。

【書】「児戯」じぎ（No.1,065）

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　「①子供の遊び。②とるにたりないつまらないことのたとえ。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「児」は、人の頭蓋骨の上部がまだ合わないさまで、幼い子の意を表す。
　「戯(戲)」は、戈(ほこ)と、音を表す〓(き。「虍」+「豆」。威儀の意→儀)とで、もと、出陣前に武威を示す儀礼の意、転じて「たわむれる」意を表す。

【ディジタル画】『三四郎』 66（No.505）

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　よし子と美禰子の二人と別れた三四郎は与次郎を訪ねる。広田先生宅である。昨晩与次郎が帰って来なかったことは広田先生も知っていた。
　「実は佐々木君(与次郎)の所へ来たんですが、居なかったものですから……」
　「あゝ。与次郎は何でも昨夜から帰らない様だ。時々漂泊して困る」
　そんな、困っている広田先生を描いてみた。
　これも「Gガッシュ」。　