いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

バスの数すかすか山頂梅雨晴れ間(あ)

【きょうの一枚】免許センターのバス停。

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 今日ようやく時間が取れて免許更新の手続きをした。

 免許更新は免許センターで行う。地元の警察署でもできないことはないが、免許を手にするまである程度の日数がかかる。免許センターだとその日に免許が発行される。

 免許センターは山の上にある。最寄駅からバスが出ているというが、本数を確認したら1時間に1〜2本しかない。いやあ不便不便とは聞いていたが、これだけ不便とは思わなかった。

 全ての手続きを終えて帰ろうとしたら、タクシー乗り場でおじさんがタクシーの到着を待っていた。そのおじさんは免許更新の手続き中、ずっと係員に噛みついていた人である。私が手続きの書類を書いているときも隣から覗き込んで書き方の質問をこれでもかと浴びせてきた。うるさい人だなあと思っていた。

 その人と帰る時間が一緒になった。タクシー乗り場はバス乗り場の手前にある。その人はタクシー乗り場でタクシーが来るのを待っていた。こんな山奥までタクシーなど来るはずがないと私が言うと、言ったそばからタクシーがお客さんを乗せてやってきた。その人は客が下りた空のタクシーをそのまま停めて私を呼ぶ。

 その人は清水町から来たとおっしゃっていた。帰り道が一緒だというので、仕方がない、駅まで同乗することにした。

 もう少し待てば次のバスがやってくる時刻だったが、やむを得ない。その人は、いやあ知り合いがいてくれて助かったと言っていたが、知り合いでもなんでもないし、勝手に知り合いにされても困るし。

 タクシーではいろんな話をした。田畑を持っていること、体が言うことを聞かなくなって農作業から手を引いたこと、雑草を刈るにも人を頼むようになったこと、自分では草刈機をいじらないこと、草刈機どころか軽トラックも持っていないこと、水田は水を管理しなくちゃいけないから大変だということ、実入りが少ないから若い人は農業をやりたがらないこと、やるのはみんな高齢者で、こんな状態でいいんだろうか日本の将来は危うい……などなど。

 ほんと、これからの日本はどうなっていくんでしょうねえ。

 

【書】「新鮮」シンセン(No.1,464)

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「新しくて、イキイキしていること。」(『旺文社漢字典第2版』)

「新」は、〓(シン。辛の下に木を添えた形。薪の原字)の省略形(立に木)に斤(おの)を加えた字。転じて「あたらしい」意に用いる。

「鮮」は、魚と、音を表す羊とで、生魚の意を表す。ひいて、あたらしい意、転じて「あざやか」の意、また、借りて「すくない」意に用いる。

 

【ディジタル画】『彼岸過迄』停留所 二十四(No.904)

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 敬太郎は、傘入れから例の洋杖を抜き取って下宿を出た。

 そうして、袂のハンカチで洋杖の上から下まできれいに埃を拭き取り、それを力任せに振り振りして歩いた。

 そして、電車に乗り、洋杖の上に腮(あご)を載せて一息吐く。

 果たして、眉と眉の間に大きな黒子を持つ男をうまく探し当てることができるだろうか。

 

【昭和の風景】184

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 古い昔話の「カチカチ山」。色塗り第17弾。

 土舟は水で崩れ、狸は川へ落ちる。土舟を操っていた兎は、そうなることを心得ていて、得意な水泳を生かして難を逃れる。

 一方、岸でその様子を見ていた犬と猫は思惑を異にする。

 犬は兎を知恵者と褒め、猫は溺れる狸に同情を寄せるのだ。

 へええ、そうだったんだ。同じ出来事を見てもかほどに思うことが違う。面白いねえ。

 

【タイムラプス】6/21(水)5:45〜8:30の伊豆長岡の空。20秒。

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