【今日の一枚】『公募ガイド』今号。
『公募ガイド』が季刊になってから、家からいちばん近い書店で取り扱わなくなった。どうしても読みたければ取り寄せになるという。じゃあいいやと他へ回った。
他の書店に回ったら、あった。これからはこんなふうにずっと遠出を強いられるのだろうかと思いながらバイクを走らせて帰ってきた。
晩酌のお伴にこれをパラパラめくる。
今号の巻頭を飾るお方は、「井上荒野」さん。直木賞作家で、父は井上光晴さん。その方が、作品応募する人に向けてメッセージを送っていた。
「うまい小説ではなく、面白い小説を書いてください。オチがあることが悪いとは思いませんが、それが面白さだとは私は思いません。小説にオチは必要ないし、叙述トリックも必要ない。では、どういうものが面白い小説なのか。それを考えてほしいですね」
これまでたくさんの本を読んでこられたのだろう。どうせ時間をかけて読むなら、読んで面白いものを読みたいというのは、ごく当たり前の心境ですね。それにはまったくもって同感です。
でも、何が面白いかは人それぞれで千差万別。的の絞り方が悩ましい。
そんなこと言ってるからダメなんだよ。自分の好きなように好きなことを書けばいいんだよ。それが、どうしても書きたいものがあるってえことじゃないの?
【書】「責難」セキナン(No.1,300)
「①実行のむずかしいことを人にせめ求める。②せめなじる。」(『旺文社漢字典』第2版)
「責」は、貝と、音を表す朿(シ。主は変化した形。セキは変化した音。せめる意→刺・策)とで、金銭をせめ求める意、ひいて「せめる」意を表す。
「難」は、隹(鳥)と、音を表す〓(カン。漢から氵を取り除いた形。ダンは変化した音)とで、もと鳥の名を表す。借りて「かたい」意に用いる。
【ディジタル画】『それから』 十四の五(No.740)
代助は、以前から冗談に「好いた女がいる」ことを嫂に話していた。しかし、嫂は代助がそのことを言っても真剣に取り合わなかった。
しかし、今回は違う。「顔付と云ひ、眼付と云ひ、声の低い底に籠る力と云ひ……(中略)……梅子(嫂)をはつと思はせない訳に行かなかつた」。
このことはいずれ父の耳に入る。代助はもう後戻りはできなくなった。
【昭和の風景】24
子どもの子守は子どもが担った。それが家族の掟だった。
こうして小さい時から子どもの育て方を肌で教えられたんだね。
あれっ、この子、左肘に包帯を巻いてるよ。怪我してても子守をせざるを得ない家庭事情があったんだね。みんなみんな、その日を暮らすのに大変だった。そんな時代でした。
(昭和30年)
【タイムラプス】1月8日(日)7:17〜10:13の伊豆長岡の空。22秒。
【新型コロナ】1/8(日)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→188,595(前週同曜日比 +102,132)
累計感染者数→30,500,391
死亡者数→60,194(前日比 +301)
<静岡県>
新規感染者数→9,184(前週同曜日比 +5,874)