いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

冬芒光る狩野川放水路(あ)

【今日の一枚】狩野川放水路のトンネル。

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 市主催の防災研修会に参加した。
 実は、この日を楽しみにしていた。狩野川放水路のトンネル内を歩けるから。
 狩野川放水路の建設は昭和23年に伊豆半島を襲った「アイオン台風」が契機になったという。そして、昭和26年に着工にこぎつけ、昭和32年にトンネル工事が始まった。しかし、昭和33年、この地区に狩野川台風が襲いかかり、甚大な被害を及ぼした。狩野川台風の襲来に工事が間に合わなかったのである。狩野川放水路が完成したのは昭和40年7月だった。
 狩野川台風による被害は、その流域だけで死者・行方不明者853人、堤防決壊14カ所、被害家屋6,775戸という大惨事になった。そんな大惨事をもたらした狩野川台風は、放水路完成を待たずにやってきた。もしそのときまでに放水路が完成していたら、あれほどの大惨事にはならなかっただろうことを思うと残念でならない。
 狩野川台風の大惨事を記憶から絶やさないために、私は一つの物語として世に残そうと思った。
 アニメでもいい。漫画でもいい。小説でもいい。絵本でもいい。形はどんなものであれ、あの惨事を風化させないために、今、私にできることは何かを考え準備を始めた。その意味で、きょうの研修はとても貴重なものとなった。

 放水路のトンネル内に立ち、あのとき濁流に呑まれて還らぬ人となった人々の生の叫びに耳を傾けていた。


【書】「班白」ハンパク(No.1,256)

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 「しらがまじりの頭髪。ごましお頭。老人をいう。=斑白・頒白」(『旺文社漢字典』第2版)
 「班」は、刀を入れて玉を二つに分けたさまで、玉を分ける意、ひいて「わける」意を表す。
 「白」は、諸説があり、どんぐりなど、台座付きの木の実(中身が白い)の形、半月の白く輝く形などにかたどるという。いずれも「しろい」意を表す。


【ディジタル画】『それから』 八の二(No.696)

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 代助はアンニュイの感じを引きずって、寺尾という同窓の友達を訪ねる。
 「此男は学校を出ると、教師は厭だから文学を職業とすると云ひ出して、他のものゝ留めるにも拘らず、危険な商買をやり始めた」。
 「危険な商買」ってなんだ? 物書きだそうだ。物書きは危険な商買なんだ。今でもそうなのか。少なくともカタギじゃなさそうだな。
 友達宅を出た代助は、電車に乗って伝通院に出た。
 伝通院は小石川にあって、徳川家康の生母於大を葬った寺院という。一度東京をぶらっと歩いたときに立ち寄ったことがあるけど、立ち寄ったという記憶だけが残っていて、どんなところかさっぱり覚えてない。
 こんな山門だったっけ。描いても、まるで景色が蘇ってこない。だから年寄りは……なんて言われちゃいそう。年寄りの皆さん、そう言われないように頑張りましょう。


【タイムラプス】11月25日(金)6:15〜7:57の伊豆長岡の空。25秒

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【新型コロナ】11/25(金)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→118,764(前週同曜日比 +34,494)
累計感染者数→24,271,579
死亡者数→49,069(前日比 +174)
<静岡県>
新規感染者数→1,763(前週同曜日比 −105)