茂本ヒデキチさんというイラストレーターがいる。<http://www.hidekichi.com/news.html>
愛媛県松山市出身。1957年生まれ。
若い頃によく読み親しんだ沢木耕太郎さん(1947年生まれ)が、自身初の時代小説『暦のしずく』を10月から朝日新聞に連載することになった。その挿絵を任されたのが茂本ヒデキチさんというイラストレーター。
恥ずかしながら、それまで茂本ヒデキチさんを存じ上げなかった。早速サイトを覗き、その躍動感あふれる墨絵の数々を見て驚いた。驚きすぎて腰が抜けた。すごい。永井秀樹さんの挿絵もすごいと思ったけど、それ以上にすごい。
時代小説に登場する人物はもちろんのこと、競馬、高校野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、ボクシングなどなど、あらゆる現代スポーツにもご堪能で、それら全てに躍動感がみなぎる。墨絵がちっとも古臭くなく、むしろ現代に生きる道標を示してくれているような気がした。
一目惚れとはこのことか。一発で茂本ヒデキチさんのファンになってしまった。早速Twitterをフォローしたのは言うまでもない。
茂本さんは墨絵を紙と墨と筆というアナログで表現してるけど、私はこれをディジタル画で表現してみたい。新たな目標が又一つ生まれた。
こういう楽しみを爺に見せちゃいけないな、もうちっと長生きせねばいかんと欲が出るじゃんか。
【今日の一枚】白だし。
この「白だし」が欲しくてスーパーを駆けずり回っていた。どこにでもあると高を括っていたら、昨日行ったスーパーになくて落ち込んでいた。よかった、きょう行ったスーパーでやっと見つけた。
これで念願のトコロテンのタレを作れる。
そうこうしているうちに「ミニトマト」の無人販売が始まった。幟旗の案内を頼りに出かけたら、販売所のガレージがもぬけの殻で慌てた。たまたま向かいの母屋にミニトマトを作っている若夫婦が顔を出したので事情を訊いてみた。そうしたら、雨が降ってきそうなので早仕舞いすることにしたという。買いに来たのに残念と呟くと、残っているミニトマトは小粒のしかないけどそれでいいなら、というので、それでいいと言って5袋(1袋100円)いただいた。
ここのミニトマトは、孫娘が鷲摑みして口に含むくらい旨い。その孫娘も今はいないけど、ミニトマトとトコロテンを和えてそれに白だしと濃口醤油と酢をなんぼか垂らして晩酌の一皿にしよう。よし、きょうは孫娘がいた頃を惜しんでそうしよう。
【書】「朔鳥」さくちょう(No.1,213)
「北から飛んでくる鳥、雁(がん)をいう。」(『旺文社漢字典』第2版)
「朔」は、月と屰(げき。「さく」は変化した音。もとへかえる意)とで、月のよみがえる「ついたち」の意を表す。
「鳥」は、もと、尾の長いとりの形にかたどり、隹(すい)に対して、尾の長いとりの総称とされたが、文字使用の実際は、尾の長短に関係なく、隹・鳥ともに広く用いられてきた。尾の長短の別は、篆文の字形によって説を立てたものであろう。ふつうに「とり」を表すことばと文字は「鳥」である。
【ディジタル画】『坑夫』 95(No.653)
医者から気管支炎と診断された「自分」は、その帰り道、今後の行く末を考える。考えながら歩いていると、「ふと往きに眼に附い蒲公英に出逢つた」。そして思う。
「さつきは勿体ない程美しい色だと思つたが、今見ると何ともない。何故之が美しかつたんだらう、しばらく立ち留まつて、見てゐたが、矢つ張り美しくない。それから又あるき出した」。
死が確実なものとして己が身に迫ってくると、人には、何気ない周りの景色も特別に見えるのだろうか。
「しばらく立ち留まつて、(蒲公英を)見てゐた」ときの気持ちって、どんな気持ちだったんだろう。「運命」の意味を反芻していたのだろうか。
【タイムラプス】10月13日(木)6:23〜9:25の韮山方面の雨空。22秒。
【新型コロナ】10/13(木)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→45,655(前週同曜日比 +11,840)
累計感染者数→21,683,026
死亡者数→45,770(前日比 +70)
<静岡県>
新規感染者数→1,364(前週同曜日比 +364)