いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋深き醤油ラベルに見るルーツ(あ)

【今日の一枚】醤油ラベルの説明。

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 醤油はきのう買ったのでしばらく買わなくてもいいかと思っていた。が、きょう夕飯の買い出しに行ったスーパーで醤油を安売りしていたのを見つけ、つい手を伸ばした。もちろんトコロテンのタレ作りに加えようと思ってのこと。そんなことでもなけりゃ醤油なんて普段手に取りませんよ。
 で、手にした醤油のラベルを見て驚いた。「青森県十和田市大字相坂字……」とある。
 「相坂川」という川があることは知っていた。上流は奥入瀬川といい、中流下流になると相坂川と呼び名が変わる。これも知っていた。それが、いつの頃からか相坂川という呼称が消え、十和田湖から太平洋まで流れ下る川全体を奥入瀬川と呼ぶようになった。それは知らなかった。私が伊豆と神奈川を行ったり来たりしている間に名称が変更されたのかもしれない。
 たぶん観光に押されてのことだと思う。十和田湖を源に流れ出る渓流は、どんなに雨が降っても川水が道に溢れ出ることはない。それで川沿いに遊歩道が作られ、沐浴を楽しみながら歩く観光客が増えた。相坂川では客を呼べないが、奥入瀬川なら客を呼べる。地元観光協会はそう読んだ。
 かくして相坂川は地図から消え、奥入瀬川が残った。客寄せのために相坂川という呼び名は抹消されたが、地名としては残った。まあ、そういうことなのだと思う。
 ちなみに「相坂」は「あいさか」と言う一方で「おうさか」と言ったりもする。
 蝉丸の有名な「これやこのゆくもかへるもわかれてはしるもしらぬもあふさかのせき」の「あふさか」は、大抵「逢坂」という漢字を当てているが「相坂」という漢字を当てているのもある。今期直木賞に漏れ、本屋大賞に輝いた作家・逢坂冬馬さんは「あいさか」だ。


【書】「宰人」さいじん(No.1,211)

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 「①料理人。②官吏。役人。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「宰」は、宀(家)と辛(つかさどる意という)とで、君主のそばで、料理・饗宴などをつかさどる者の意、ひいて、官吏の長の意を表す。
 「人」は、立って上体を前傾できる人のさまを横から見た形にかたどり、「ひと」の意を表す。文字の偏になるときは「イ」(「にんべん」と呼ぶ)と書き、これをもとにして、人の状態・行動・性質などを表す文字ができている。


【ディジタル画】『坑夫』 93(No.651)

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 「自分」は健康の証明書をもらいに病院へ行く。病院は青いペンキの塗られた大層大きな建物だったが、足尾鉱毒騒動が勃発した際に同時に焼失したという。
 『坑夫』では、病院の待合室やらベンチやらが描かれているが、ここでは、かつて建物があったであろう草むす石垣を描いて往時を偲ぶことにした。


【タイムラプス】10月11日(火)5:55〜8:18の伊豆長岡の空。35秒。

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【新型コロナ】10/11(火)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→13,047(前週同曜日比 −27,502)
累計感染者数→21,590,913
死亡者数→45,624(前日比 +63)
<静岡県>
新規感染者数→225(前週同曜日比 −435)