いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

新たしき家族や家族桜草(あ)

 誕生日を迎えた。生まれて69年目である。あと一つ歳を重ねれば大台の古希となる。
 若い頃はそこまで生きるとは想像もしなかった。とりあえず家族を養っていかなければいけないという使命を背負って生きてきた。
 今はどうか。孫2人とそのママが、私が終の住処と決めた伊豆のあばら家に転がり込んできて、悠々自適の一人暮らしが吹き飛んでしまった。カミさんは神奈川・横須賀で70まで働く気でいるらしい。だから私は今のところ、年金を食い潰しながら一馬力で孫どもの世話焼きに奮闘している。
 かつて抱いていた人生設計がいとも簡単に崩れ、これから先の展開がまったく見えない。でも、決められたレールを走るよりもどこへ持っていかれるか判らないほうが人生としては面白い。いや、こうなれば面白がるしかない。なんだか笑っちゃいますよねといった人生のほうが数倍楽しいって。そう思うしかない。
 ほんと、「人間万事塞翁が馬」で、どこでどうすっ転ぶか判らない。大体あと何年この世に生きながらえるか判らないんだから、皮算用したって仕方がない。
 東日本大震災でそのことを知ったはずだ。ついさっきまで隣ではしゃいでいた子が人生を閉じなくてはいけなかった運命を思うと、私がこうして69年も齢を重ねることは奇跡なのだ。そう思うことにしている。だから、今の苦労は屁でもない。
 生きたくても生きることが叶わなかった人のためにも、生き残った者として社会に貢献することが彼ら彼女らへの鎮魂の祈りだと思っています。


【きょうの一枚】庭に植えたサクラソウ(桜草)。

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 先週土曜、湯ヶ島・月ヶ瀬に水汲みに行ったら、脇にサクラソウのポット苗が並べられてあった。これは湧き水を汲みにきた人が自由に持ち帰っていいことになっている。湧き水提供者の善意だ。
 それで4株いただいてきて庭に植えた。去年の春先にパンジーを植えたところである。パンジーもいいけど、サクラソウもいいね。ピンクの可憐な花が映える。


【書】「兵威」へいい(No.1,023)

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 「軍隊の威力。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「兵」は、両手で斤(おの)を持って打つさまで、斤で打つ意。ひいて、兵器・武器を持つ人・いくさなどの意に用いる。
 「威」は、女を戌(ほこ)でおどすさまで、力で押さえて「おどす」意、また、その力がある意を表す。


【ディジタル画】『三四郎』 25(No.463)

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 大久保の野々宮君宅に泊まった三四郎は、その夜、轢死事件に遭遇する。そこへ妹を見舞った野々宮君から電報が届いた。電報には、妹無事、明日朝帰るとあるが、床に入った三四郎は、なぜか轢死のあった時刻に妹も死んでしまったと思う。そしてさらに死んだ妹は三四郎が池の端で逢った女だと思ってしまう。
 どうしたって三四郎は、池の端で逢った女が気になって仕方がない様子。

 今回もすべて「Gガッシュ」で描いています。 


【タイムラプス】4月4日(月)7:01〜8:54の伊豆長岡の空。28秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10228162500149916/?d=n


【新型コロナ】4/4(月)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→49,266(前週同曜日比 +1,802)
重症者数→533(前日比 −94)
累計死亡者数→28,202(前日比 +78)