いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

名月や手には秋田の地酒かな(あ)

 カミさんの運転で月ヶ瀬まで湧水を汲みに行った。

 今や飲み水は金を払って買うか、山まで汲みに行くかの時代になった。

 水だけはいつでもタダで手に入ると思っていたが、どうもそうもいかなくなってきた。この先どうなるのだろう。そんな余計な心配をしながら狩野川の上流を目指した。

 飲み水を求めて、わざわざ山奥まで車を転がす時代が来ようとは思ってもみなかった。この調子だと、いずれ飲み水は衛生管理の充実した殺菌消毒しまくりの味気ない工場産ドリンクになってしまうのかもしれない。

 かくして、天からの恵みの水を山からいただいてきた蜜月の時代は終焉を迎えることになる。

 

【きょうの一枚】中秋の名月。

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 今朝方、雨が降った。洗濯物を干そうとしていたカミさんが「雨が降ってきた」と知らせてくれた。

 慌ててタイムラプス撮影中のケータイを仕舞い込み記録を保存した。

 心配だったのはケータイが雨に濡れることではなく、いきいきサロン主催の「月見会」のことだった。

 きょう(9/29)は、「中秋の名月」。以下は「国立天文台」の説明(抜粋)。

 「中秋の名月」とは、太陰太陽暦の8月15日の月を指す。今年の中秋の名月は満月と同じ日だが、実は、中秋の名月と満月の日がずれることはしばしば起こる。

 なぜ、ずれるのか。

 中秋の名月は、太陰太陽暦で決まるが、満月は、太陽・地球・月の位置関係で決まるから。

 そう言われてもよく判らない。判らない人は「チコちゃん」にでも訊いてください。私に訊かれても困ります。

 ともかく今宵の月は、中秋の名月=満月なんだって。私はそれで十分。

 私はどちらかというと「花より団子」の口だから、「いい月だねえ。チュルチュル」タイプ。ちなみにチュルチュルは「月見そば」を啜る効果音ですが。

 老若男女、一人一台ケータイを持つ時代になっても、こうして名月を共有するなんて、なんて贅沢なんだ。これを幸せと呼ばず、なんと呼ぼうか。

 

【書】「銘」メイ(No.1,544)

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「金と名(メイ。なまえ)とで、金属に名を刻みしるす意を表す。」(『旺文社漢字典第2版』) 

 

【ディジタル画】『道草』六(No.984)

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 主人公・健三の姉は「客の顔さへ見れば、時間に関係なく、何か食はせなければ承知しない女」として紹介されるが、「他に物を食はせる事の好きなのと同時に、物を遣る事の好きな」女でもあったらしい。

 健三は、姉から「古ぼけた達磨の掛物」をもらう。

 私がその昔、神奈川・浦賀の古い家から掛軸を頂いたのと同じノリでいただいた物だろうか。

 

【昭和の風景】東海道五十三次「藤川」白黒。(No.264)

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 大名行列の通る道のはずれで戯れている三匹の子犬が愛くるしい。

 

【タイムラプス】令和5年9月29日(金)6:29〜8:19の伊豆長岡の空。26秒。

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